ジーコ、健在

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/data/mem_06germany.html
 いよいよ猫も杓子もワールドカップモードに突入の昨今、サッカー門外漢の俺とて猫や杓子くらいの存在になって、風が吹いたら桶と一緒に飛んでいくくらいの軽さで騷ぎに便乗するのが吉兆。そんなわけで、職場のFMから大本営発表よろしく女性アナウンサーが代表メンバーを厳かに発表するを聞いてはコンポに飛びついて音量上げようとしたら、そちらは筋金入りのサッカーファンが先に取りついてボリュームアップ、さすがに年季が違うともいいたいが、こんな発表は今回が初めてか。
 で、出てきたのが上のメンバー。猫や杓子や俺の感想は二点で、サプライズがない、サプライズがない、と言われていたのに巻誠一郎が入ったことの意外さと、ル・マン松井大輔落選の残念さである。
 むろん、俺はサッカー技術的、戦術的な面から松井を語れるわけではない。しかし、「ハーイ、やべっち」的な番組などをつまみ食いする猫として、ダイジェストの松井のプレイは見ていてとてもいい感じで、「フランスの一部リーグで活躍してるってんなら、たいしたもんだべさ」と思っていた次第。そう、俺は去年の十一月に「松井の時代」が来た(id:goldhead:20051117#p1)などと思ったものだ。それが、かたや松井秀喜WBC辞退から俺などに失望され、不幸なことに手首粉砕、こちらの松井も、惜しくもワールドカップ出場の機会を逃すことに。
 それにしても巻である、巻待望論、サプライズ待望論のようなものはあったようだ。それはやはり、日本代表について杓子定規に言われる得点力不足の五文字からくる渇望。日本代表戦しか見ぬ者からの感覚とすると、新しい代表フォワードが出てきて得点を決めるたびに「得点力不足解消」の七文字が踊り、それがまた不足になって新しい代表フォワードがの繰り返し繰り返し。それならば最初の人でとか思ったところで、どこが最初の人かわからない、カズ、カズ、キングカズ? そんな現状では、松井の方が点に近そうなどとダイジェスト馬鹿は思ったり。
 ああ、それにしてももうすぐジーコとお別れか。露骨に解任論が噴出したり、なにやら不安を抱えつつもふくらんで、ふくらんでここまで来た印象。トルシエジャパントルシエよりも、ジーコジャパンジーコの比重の重いように思うのは気のせいか。トルシエは肝心のところでふるえた(将棋用語)印象があるが、ジーコはふるえっぱなしのような気もするし、あるいは漫然と予選リーグ突破くらいしてくれるのではと思ったりもする。