新潟記念〜柳の下の二匹目の女〜

http://keiba.yahoo.co.jp/scores/2006/04/03/06/11/result.html
 ‘夏は格より調子’、‘夏は牝馬’などと言われ、今年はその傾向が強いように思われる。ついでに言えば、臆面もなく二匹目のどじょうを狙いたいというのが、私自身の感想である。自分の馬券に絡んだところでは、去年のテイエムチュラサンの二匹目であるマリンフェスタサチノスイーティー、去年のヘヴンリーロマンスの二匹目であるレクレドール牝馬狙いでいけばビーナスラインコスモフォーチュンなど。
 そして新潟記念。ここでまず目につくのが‘夏は芦毛’をも含む去年の霸者ヤマニンアラバスタ関屋記念の凡走も折り込み済み、二連霸に向けて用意は万端といったところ。が、俺はこれをよしとしない。夏の女はそんな計算高くてはいけない。彼女は一夏の経験で大人になってしまった。それではあなた、テイエムチュラサンと一緒だ。
 というわけで、調子に乗ってノリノリのところでヤマニンメルベイユ。後に五百万を勝ち上がって上のクラスでも好走のマイネルガスト、重賞をブッコ抜くロフティーエイム、このレースでも人気しているニシノナースコール菊花賞を目指すトウショウシロッコにこの夏の上がり馬オンリーワンクロスなどなど、多くの男たち(と女も)をもてあそんできた、夏のいい女。状態もいいようだし、人気薄の軽ハンデを行かせて二番手確保の先行脚質も魅力。ここに賭けずにどこに賭けると、この日は新潟記念一本勝負。相手本線はニシノナースコール。復調気味の清水成駿の本命だ。
 ……と、変に意気込むもんじゃないのですね。ちょっと勝負にならなかった。それにしてもトップガンジョー。二千不安と言われていたが、大外の外に持ち出しての見事な追い込み。マヤノトップガン産駒で母父ゴールデンフェザント。こなせないわけもなかったか。マヤノトップガン種牡馬におけるタマモクロスに似ているような気がしてきた。晩稲で芝・ダート兼用と。サンレイジャスパーはここもハンデに恵まれた感で惜しいレース。ヴィータローザも底力あるよな、と。
 サマー2000の王者はスウィフトカレント。清水、予想は外したが、この馬に対する見方は正しかった。曰く、無理に勝ちに行ってポイントを失っては元も子もないから、入着狙いの競馬をするだろう、と。来年以降の教訓にもなろうか。しかし、ポイント制といっても、一夏では出られるレースも限られていていまいちピンとこない。夏は夏で残していいから、たとえば年間を通してのポイント制など導入してもおもしろいのではないか。年間ローカルチャンピオンシップとか、年間交流重賞チャンピオンシップとか。それについて年間馬券(POGに近いか)などあればなおおもしろいが、どうだろう。