アンガールズは24時間テレビを救ったか?

アンガールズ
 今年の100kmマラソンアンガールズ。この人選はどうだったのか。そう言わざるをえない。あるものに対しての好き嫌いがある以前に、「それはこういうものだ」というものが認識が先にあるように思われるが、その「それ」が掴みにくいしろものであった。しかし、ゴール後においても、なんとか感動方向に持っていこうとする徳光和夫に対し、ややすべり気味とも言えるようなコメント。おぎやはぎの小木にしてみても、ああいう形で名前が出てくるのは、あまりおいしくないように思えるが。まあともかく、その辺でそのあたりを貫くあたり、伊達にキモいもしくはキモカワイイで売れてきた芸人ではないというところである。願わくはカープの赤い帽子で走ってほしかった。

熱湯コマーシャル
 深夜コーナーに千野志麻が出ていた。東スポに「フリー転向後いきなり他局の看板番組に出るのは業界仁義に反する」などと書かれていたが。しかし、さしたる仕事をしているようにも見えなかったし、あのこうまんちきな顔(だが、それもよい)にTシャツが似合っていなかった。それはそうと、熱湯風呂。インパルス堤下が入ることになったが、その際にいきなり猫ひろしが飛び込んでくる。本人としては、さらなるパニック状態で大盛り上がりを狙ったのかもしれないが、これほどの失敗は見たことがないというほどの失敗。うわっという感じ。「何で入ったんだ?」という疑問を普通に問いかけられるありさまで、寒さが笑いになるでもなく、これは最悪であった。

お笑いウルトラクイズ
 出演者の過去の映像コーナーで、十年近く前の出川哲朗の逆どっきり。あったなぁ、これ。それにそうか、ナイナイの岡村もこれに出ていた世代だったな。しかし、ここでの岡村のキレッぷりは見事。当時どれくらいのポジションだったか覚えちゃいないが、こういうのをこなして売れてきたんだよな、とか。

★他局
 何局かのいくつかの番組で、24時間テレビの「絆」Tシャツのパロディなどを見た。ただもう、それ自体も飽き飽きといったところもあり、おちょくる対象としてもそろそろ限界のように思える。裏のめちゃイケでもエスパー伊藤を立ててパロディをしていたが、極楽の加藤メンバーに対する地雷踏みがあってちょっとびびった。絆をテーマに、加藤浩次山本圭一が感動のマラソン……ってのは無理か。しかし、山本の現状はどうなっているのだろう。まだ、事情を聴かれている段階で止まってて、容疑者にすらなっていない。こんなに長いこと動きがないというのは、どういうことだろう。あと、人間あまりに辛いものを食うと、早送りみたいなしゃべり方になるんだろうか。

★総括
 マイボス・マイヒーローの放送が無くて残念だった。KAT-TUN田中聖が画面隅のフレームで存在感を放っていたけれど。24時間については、そろそろ中身の大改変が必要なようにも思われる。あまりのマンネリ化、それでも募金が集まるならそれでいいかもしれないが、どんなものだろう。サライ合唱くらい残して、いや、それすら総取っ替えする冒険も見てみたい。

追記:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060828-00000504-yom-ent

「24時間テレビ」視聴率、歴代2位の17・7%

 あれ、そうでしたか。大人気。なんかもう、飽きられていると思ったのは俺の大勘違いだったか。俺が飽きてるだけか。思えば、子どもの頃から両親をはじめ身の回りの人間で、この番組に感動したり募金したりする人間は誰一人いなかった。そういう友人も、親戚もいなかった。今でもそうだ。環境が人を作る。そんな俺が、この番組を評価できるはずなどないのであった。地球が愛で救われるとき、俺もついでに救ってほしいと思う。