ボクシンググランプリ2007

http://www.tv-tokyo.co.jp/sports/boxing/070103/
 大曲輝斉の試合から。大曲のパンチ力、恐るべし。問答無用の力を感じた。すげえや。
 そして、エドウィン・バレロ登場。バレロは素人でも印象に残る選手(id:goldhead:20060228#p2)。あれから出世を重ね、世界王者に。ここがV1戦。で、いやあ、なんだろうね。前より兇暴さや暗さを感じさせない雰囲気(というか髮型?)になったけれど、これは恐ろしい。相手の強さはよくわからないけれど、なんだろうね、これは。別格ちゅう感じ? それでも、さらにもっと強いとされるような選手がいるらしいのだから、いるところにはいるもの。亀田とかはいないところにいるの?
 そして、川嶋勝重vsクリスチャン・ミハレスのリマッチ。前回もしっかり見た(id:goldhead:20060919#p2)。ミハレスはあのあと、すでに一回防衛してんのか。タフだな。前回のミハレス、相手をじーっと見てるのが印象的だった。あと、アウトボクサーのように言うけれど、接近戦が強いように思えた。はたして今回は。
川  嶋09-09-10-09-10-10-09-10-10
ミハレス10-10-09-10-09-09-10-09-10
 と、採点の真似事。だーいたいこんな感じたったんじゃないのかな。アナウンサーと解説はしきりに「ジャッジが手数ばかり取る」というように言うけれど、あれだけ見栄えよくスパンスパンいいところに入ったら、評価せざるをえないんじゃねえのかな。だって、威力なんて殴られてみなきゃわからん、とは言い過ぎだけど、すぐにミハレスが打ち返すあたり、川嶋の単発がそこまでのものかという気もするわけで。というわけで、序盤からミハレス優勢だったと思う。しかし、6Rで変化。川嶋のボデー攻撃。ここは完全に川嶋だった。前回も思ったが、もっとボデーいけばいいのに、と。けれど、そこらあたりは素人考えで、何かしら技術的な要因があるのだろう。とはいえ、そのボデーを次のラウンドで足を使って逃げられてから一進一退。……と、思ったら、ダウン、いやスリップ。倒れたのが急で、リプレイもないからよくわからなかった。わからなかったが、パンチが当たったという感じではなかったが。ただ、ダメージは明白。連打に打ち返せずTKO。そのあとの様子からも、ストップやむなしか。やはり、こつこつとガードの隙間から当てていったのが効いていたのだろう。川嶋は、猛打の当たり所がよければ、あるいはボデーが、などと思うが、ここはチャンピオンの勝ちか。決めるところを決めに行く、いやはや、あの顔で。ともかく、両者ともすごかったよ、あんたら男だよ。
 というわけで、これも満足、満足の三試合。面白かった。また、こういうのやってくれ。日本―メキシコ対抗団体戦のどのあたりが「グランプリ」なのかわからんところもあるが、まあそんなのはいい。それに、テレビ東京ならやりやすいんじゃないのか。ほんとに、なかなか盛りだくさんで、いいよ、ビューだよ。地道に盛り上げて、ボクシングを地上波で見せておくれよ、がんばれよテレ東。