坂田健史対ロベルト・バスケス

 ロレンソ・パーラとの試合(id:goldhead:20070320#p1)が妙なことになっていた坂田。今度はちゃんとした試合になって、採点ごっこを楽しませてもらいたい。

1R…坂田9-10バスケス
積極的にボディ、顔面に。ガードごと吹き飛ばすような強烈な左。バスケス圧倒。
2R…坂田10-9バスケス
一日で8キロ増って、すごいな。もちろん弊害もあるんだろうけれど。このラウンド、坂田が近い間合いからこつこつ当てる。バスケスは大振りか。どっちだろうか。良さを消した感があるので坂田。
3R…坂田10-9バスケス
ここも坂田が自分の間合いで相手にボクシングさせず。バスケスは動きが鈍く。ガス欠? は早いか。
4R…坂田10-9バスケス
ここも坂田のペース。最初はバスケスが勢いよく打ち始めるが、後は長い間ロープ背負わされて厳しい。ショートで坂田が圧倒。
5R…坂田10-9バスケス
ここも中盤から後半にかけて近距離で坂田が優勢。少し離れたところから振り回してくるのも、見事にディフェンス。
6R…坂田10-9バスケス
ここも坂田が支配。飛び込みのパンチも入ってるし、上下打ち分け。相手の大振りもちゃんと防御もしているし。ショートレンジだとバスケス動かない。
7R…坂田10-9バスケス
ここも坂田の思うがまま。バスケスは手数少ない。主導権握ろうとしてもまったくできず。
8R…坂田10-9バスケス
ここも坂田のポイント。ただ、前2、3Rとはちがって、バスケスのボディ反撃がやや効いているようにも。でも、全体的には坂田。
9R…坂田10-9バスケス
ここも坂田優勢。相手が入ってこようというところにスパンっと顔に入れて封じる。ダメージの蓄積も与えているだろうし、相手がやれることをやれない、というところで心を折っていくだろうか。
10R…坂田10-9バスケス
ここは坂田、カットという不安材料を抱えてのスタート。序盤は少し距離あってバスケス少し元気だったが、後半は詰めて優勢。
11R…坂田10-9バスケス
ここは坂田の圧倒。バスケスの顔、眉が下がって口半開き、苦しそう。でも、クリンチにならないあたり、さすがの選手か。
12R…坂田10-9バスケス
ここも坂田で最後を締めた。バスケスも意地で打ち合いに応じるが、いかんせん分が悪い。試合後も余裕ありげな坂田。

→公式ジャッジ:115-113 116-113 116-112
……119-109って、俺、大差つけすぎじゃん。すごい差だ。知らず知らずにTBSの煽りに乗せられていたか(対戦相手は途中からパーラに代わってたし!……ってのはうそ)? いや、そういう気もしないんだがな。引き分けかな? というラウンドもあったが、そこんとこマストシステムとやらで、あっちにつくか。で、やっぱり、解説の話にあったように、山場や見せ場、メリハリがなければ、なかなかポイントにならないのだろうか。それがこの世界の基準となると、なるほどなかなか坂田には不利な面も多いかもしれない。今回くらいの完封試合(と、俺には見えたんだけど)しなければならない、と。でも、このスタイルでここまできたのだから、いけるしやってるってことだろう。ま、ともかくいい試合見られてよかった。この試合みたいに、がっちりコンセプトがはまったような試合ってのは好きだ。むろん、そういう試合運びをするだけの下地、努力と技術あってのこと。
(新聞で細かい採点表見ていたら、序盤で坂田ペースになったのを3ないし4Rから、とつけているようだ。俺が2からとしたのが早すぎたようだ。あと、後半でもバスケス反撃があったあたりで割れていた感じ)