今週のお題「鍋」
ちょっとなんとなく100円ローソンで鍋キューブ買って食って、もうこれは野菜蒸してる場合じゃねえな、キムチ鍋だってなったんだって。そんで、次の買い物の日に、スーパーで「キムチの素」さがしたんだけど、去年まで使ってたやつがなくて、なんかちっちゃい「キムチ鍋の素」しかないから、仕方なくそれかってさ、あと液体みそ汁。で、むかいついたから帰ってすぐAmazonででかいキムチの素買ったわ。生まれてきたかったわけではない。
オタフクだから、辛さもマイルドだろ、なんとなく。でもさー、いま気づいたけど、でっかく「キムチソース」って書いてあるよな。ソースなのか? 鍋に使える? 普通に桃屋とかミツカンのキムチの素買ったほうがよかったかな。ああ、まだ使ってねえんだ。この頃は憂鬱に支配される時間がどんどん増えていって、ついにはまったく動けない倦怠感、抑うつにもおそわれるようになっちまったんだ。壊れましてありがとう。いつまでアパートの屋根の下でキムチ鍋煮込んでられる身分でいられるかというのが問題だ。いずれ死ぬが、死に方たが問題だ。孤独死でミイラになって発見されようが、べつにおれはどうでもいい。死んでいるからだ。それにしても、去年まで鍋に使っていた行平鍋より、いただきものの圧力鍋の方がずいぶん大きくて、吹きこぼれる心配もない。蓋はもちろん使わない。キムチ鍋に圧力をかけるという発想はない。あるかもしれないから、あとで調べてみるけど。で、蓋はというと、こないだガラスの蓋を熱していたらいきなり割れて、かわりに100円ショップでアルミの蓋買ったんだ。したら、そのアルミ蓋が圧力鍋にジャストサイズで、いや、ジャストっていうか、調理器具業界とかなにかで標準サイズみたいなのが決まってるのかもな、みんな、おれの知らないところでそういう話が進んでいて、気づいたらおれは冷たくなってるんだ。でも、ジャストサイズの蓋で、圧力鍋の厚み、ぜんぜん冷めなくて熱いな。サムシングジャスト。いや、ちょっとまって、ちょっとここのところ例年に比べたら暖かいのだっけ。天気とかも困るし、晴れるとか曇るとか雨がふるとかいいかげんやめてほしい。カエルが降ってこいとも言わない。植物とかも水に頼るのはやめたりしたらいい。要するに週末に雨が降ると洗濯物が干せないっていいたいんだ。金がないから乾燥機付きの洗濯機なんて買えるはずもなく。鍋の水の量ってのはちょっと迷うところがあって、「キムチ鍋の素」とかの分量にすると、えらく少なく感じちゃうんだよな。空からマナが降るんだ。野菜から水分が出るんだ。そりゃあ知ってるよ。おれがどれだけキムチ鍋食ってきたと思ってんだ。でも、ちょっと不安になるくらいに少ないよな。だからストレート・スープの鍋とか売れてんのかな。あれ使うと、割高な食べ物になってしまうような気がして、ほとんど買ったことないんだよな。一人鍋用のもあるにはあるんだろうけど、あ、でも、おれはすごく野菜食うから二人鍋用のものでもいいか、って、二人鍋ってあんのかな。キャベツや白菜は安いよ。大根もかな。この調子でいってほしいものだ。おれは鈴木誠也に三番を打たせたい派なので、ケビン・クロンが四番にどーんと居座ってほしい。マロニーちゃんの袋の裏をみていたら、用途の一番上にキムチ鍋ってあって、やはりマロニーちゃんはわかってる。しかし、二番目が焼きそばだ。マロニーで焼きそばを? 三論宗と法相宗の論争を? 小径車がガタガタ言い出してきて、はっきりいってかつて自転車に夢中だったときのおれだったら、「さて次はどんな小径車を買おう」とかなるところだけれど、今のおれには金もないし情熱もないから、できるかぎりの手入れをして、いつかダンプカーに轢き潰されるまで乗ろうと思っている。ダンプカーに轢き潰されたおれが自転車の弁償代を請求できるだろうか。体を鍛えることだ。ダンプカーにも負けないパワーが必要だってさ。それなのに、おれは野菜ばかり食って、酒ばかり飲んで、あ、たまにいただきもののプロテイン飲んで、それで酒ばかり飲んで、代わり映えのしない死相を浮かべたこの国で、踏みつけられたカエルを避けながら帰宅して、部屋に帰って焼酎をあおって、キムチ鍋作り始めるんだよ。野菜から水が出てきたところでマロニーちゃんを入れて、マロニーちゃんが五分っていうから五分まって、キムチ鍋食べるんだよ。