山中竹春横浜市長はしっかりしろ

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sakisiru.jp

我が横浜市の市長について、経歴詐称の疑惑が持ち上がった。いや、この記事ついていえば、疑惑どころではなく、経歴詐称は事実だと言わざるをえない。NIHに問い合わせたという記事そのものが大捏造だというならひっくり返るが、今のところその可能性は排除しておきたい。

おれの所感は、「これで横浜市長の職を辞すほどではないかもしれないが、せこいインチキをした野郎だ」というところだ。

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以前から書いてきたように、おれは山中竹春を小此木八郎と同じだけ支持してこなかった。山中竹春は、なんか怪しいやつだ。藤木幸夫みたいな「ハマのドン」とかいう人間とつるんで嬉しがってる時点で、信用に足らんやつだと思ってきた。さらに、この経歴詐称だ。やっぱりか、という思いが強い。

とはいえ、おれはアカデミックな世界を知らないので、リサーチフェローとビジティングフェローとバブルガムフェローの差もわからない。職を辞すべきほどかどうかわからん。NIHの権威もしらん。とはいえ、なんかせこいことしていたのだろうというい思いは強い。その詐称がなければ、それ以後のポストもなかったのかもしれないという想像もする。

まあ、それはそれだ。それ以外でおれが気になったのは、次の答弁だ。

横浜・山中市長、公約「三つのゼロ」実現性巡り市議と論戦 | カナロコ by 神奈川新聞

 山中市長は「財源確保は簡単ではない」とした上で、「実現に向け市会の皆さまと丁寧に議論を進めたい」と繰り返し、理解を求めた。

ちょっと手元に神奈川新聞本紙がないので引用しきれないが、財源についても「市民の皆さまと……」というようなことを述べていたと思う。

市の財源について、市民があれこれ言う権利もあるし、あるいは義務もあるかもしれない。けれどな、政治家として立って、当選した以上、たたき台くらい用意するのが筋じゃないのかと、おれは神奈川新聞の紙を持って思った。漫然とした財源でなく、公約として掲げた「ゼロ」について、金が必要というのに、その出所すら未定というのはどういうことかと。

市民に金をばらまくという公約は簡単なんだよ。減税でも給付金でもいい。でもな、その財源をどうするかってのは決めておかなきゃならないはずだ。少なくとも、大雑把な方向性くらいは。

今後、減りゆく横浜市の税収について、カジノ付きIRを主張した林前市長、福田候補以外、他の候補者はあまりにも曖昧としすぎていた。カジノ付きIRが正解だとは言えないが、それを否定する候補者に別の案があるとも見えなかった。山中竹春とてそうだ。

でもって、実際に、自分が広げた大風呂敷の財源を問われて、大雑把でもいいから方向性を示せなかったことに、おれは落胆した。

念のために言っておくが、べつにおれは与党支持者ではないし、野党嫌いでもない。与党に票を投じたことは二十年くらいないとも言える。とはいえ、山中竹春市長の立候補から当選、当選後を見ているに、どうも立憲民主党すら嫌いになりそうになっている。どうにかしてくれ。

そもそも、横浜市長選挙について、おれがいつもの大小の選挙以上に注目した理由は一つであった。「三原じゅん子が立候補するかもしれない」。三原じゅん子の当選だけは阻止したい。そのためには、どこかの別の選挙陣営のボランティアでもやっていいとすら思った。そこにある。

結局、三原じゅん子は立候補しなかった。それはいい。それはいいが、それ以外に立候補した候補のだれに対しても支持したくないという気持ちが強く、おれは困った。自民党の菅が応援する小此木も嫌だ、藤木企業が応援する山中も嫌だ、かといって……。

というわけで、「なんとなく林市長がやってんだな」という意識から、「山中市長はどうするんだ」という、横浜市政への関心が高まってしまったわけである。そして、今のところ、山中市長の「カジノ否定」、「オペラ劇場否定」はよしとして、しかし、その他についてはちょっと大丈夫なのか、という気持ちなのである。

もし、「カジノ否定」、「菅義偉否定」というだけで役割を終えてしまったというのだとしたら、それは困る。横浜市政の時間を無駄にしてほしくはない。だから、「なんかこいつうさんくせえな」という思いをいだきながも、しっかりしろよ、と思わざるを得ないのである。だから、しっかりしろよ、山中竹春。

 

以上。