参院選が終わったと思ったら横浜市長選挙。横浜ではそういうことになった。看板は同時に立てていたけれど、なんなら一緒にやればよかったんじゃないか、いや、それは立候補者も有権者もたいへんか。
まあいい、横浜市長選挙だ。前回はお祭り騒ぎといってはなんだけれど、ずいぶん盛り上がった。
立憲民主党その他野党の統一候補であり「ハマのドン」とかいう港湾利権を握った老害の藤木幸夫(おえっ)が大々的に支援する山中竹春が、結構な大差をつけて自民党の菅義偉首相が応援する小此木八郎を破って当選した。
情勢について、最初に出たのは「小此木やや先行、山中、林が追う」(とはいえ、序盤有利のはずの組織戦をする小此木のリードが少なかったので、菅義偉がひっくり返ったとか書かれていたが)だったのが、「山中、小此木が並ぶ」(この順番にも意味があったのだろう)になり、最後の最後には「山中ゼロ打ち(午後八時に当確)か」という具合であった。つまりは、かなり山中有利が伝えられた。
おれは山中市長が「ハマのドン」とかいうヤクザに推されていたのを忘れはしないし、嫌悪感すら持っている。上の記事ではぼかしているが、おれはカジノ推進派だった林文子前市長に投票したと思う。
で、今回の選挙だ。はっきりいって盛り上がりに欠ける。なぜなら、自民党が対立候補の擁立をあきらめて、山中支援に回ったからだ。これで、「立憲民主党、自民党、公明党推薦」になった。なおかつ、地方自治体の首長は現職が強い。もしおれが「だれが当選するか?」という博打に参加するのであれば、単勝1.1倍であっても山中にぶち込むだろう。はっきりいって山中は、選挙期間中、演説の一つしなくても当選確実だろう。
だが、山中がこの四年間なにをしたというのか。……なんだろう? だいたい、カジノ反対で野党オール支援状態になって、でもカジノの代替案、山下ふ頭がどうなるのかまだぜんぜん進んでいるようにも見えない。どうなっているんだ。もしも、横浜市民として「この市長になってよくなった」というところがあったならば、山中に入れることもあっただろう。だが、そういう実感はない。そんな実感がおこるような変化というのも珍しいことではあろうが。
それでも、組織戦で簡単に山中が再選するだろう。つまらない。
というわけで、どうも盛り上がりに欠ける。
……と、なにやら落胆していたのだが、この間の参院選の結果を思い出して、おれはちょっと嫌な想像をした。
もしも、横浜市長選に参政党が候補を擁立していたらどうなっただろう? ということだ。
むろん、参院選の結果を見ても、自民+立憲+公明の票を足したら参政党はぜんぜんかなわない。
それでも、だ。はっきりいって自公と立憲の相乗りなんてあれだ、最悪にオールド既存政党の合体に見られて仕方ない。その絶対有利な状況に、もしも参政党の対立候補が出てきたら? 明確な対立軸ができたら? それはなにが起こるかわからない。とくに今は参院選の雰囲気も残っている。参政党は注目されている。もしもそういう状況になったら、おれは山中の単勝にぶち込めない。
いや、博打の話はいい。万が一どころではない確率で、参政党市長が誕生する可能性があったのではないか。
はっきりいっておれは参政党を否定する立場の人間である。とはいえ、地方に組織を作り、どぶ板で勢力を拡大してきた足腰の強さを否定するものではない。一時的なブームですぐに消えるようには思えない。
ゆえに、「擁立していなくてよかった」というのは本音である。「参政党なんかが市長選に来ても大丈夫でしょ」とは思えない。
しかし、その姿勢は同時に、敵前逃亡的、敗北主義者的な物言いであるともいえる。おれはそのくらい参政党を警戒している。なにせ、目の前の選挙で、神奈川選挙区の四枠に入るのを見たのだ。
もしも、参政党が立候補者を擁立していたら、おれは間違いなく山中に入れただろう。党そのものの候補でなく、だれかに支援を表明しても、山中に入れた可能性はある。まったく。
現実、そうはなっていない。というわけで、誰に入れるかはこれから考える。山中には入れない。2着にはなりそうな田中康夫に一縷の望みを託すかというと、それもどうか考える。
タウンニュースがやっている「政治の村」というサイトを知ったが、全候補者の詳しいアンケートが載っていた。
産経新聞にも全員のインタビューがあった。
