病気

閃輝暗点になる(注:自己診断)

モニタを見ていたら、急に小さな水滴みたいなのが視界に入ってきた。しばらくすると、その水滴が数を増して、三角形の波みたいになって、視界の端から端へ移動するようになる。モザイクのようにもなって、本も書類も景色も変だ。右目をつぶっても左目がそう…

もうこの身体で生きるのがいよいよ厭になってきた

「さいきん、朝、起きられないのがますますひどくなって」 「じゃあ、抗不安剤半分にカットしてみたらどうですか」 というわけで、カットしてみた。ピルカッター使って……ではなく、薬飲むこと自体をカットしてみた。というか、せっかくだからこのさい、睡眠…

薬まちがえ目が回る

会社に着いてから目が回る。なにかの比喩ではなく、目が回るのである。もっと正確にいうと頭がクラクラするというか、そういう状態が続いているのである。眠いわけではない。 と、ここでなんとなくこの感覚に覚えがあるな、と思ったわけで、それは薬の飲み間…

さあ、ダービーウィークだ! 帚木蓬生『やめられない ギャンブル地獄からの生還』を読む

病識、という言葉がある。本人が自らの病気を認識することである。病識がない、病識を持ちにくい、といった文脈で語られることが大井。 おれには双極性障害の病識がある。おれには(正式に診断を受けたわけではないが)サケダイスキなアルコール依存症の病識…

睡眠時無呼吸症候群について、あらためて

SAS! SAS! (上坂すみれ「Innner Urge」のメロディで) www.ehime-u.ac.jp センター試験で睡眠時無呼吸症候群の教授が寝ていびきが出ちゃった問題。ブックマークのコメントにいくつか「寝るのに問題はないのか」的な書き込みがあったので、睡眠時無呼吸者と…

さて、帰るか

(※本としては未読です) おれは双極性障害(躁うつ病)だ。そういうわけで、浮いたり沈んだりしている。とはいえ、浮いたり沈んだりは双極性障害特有のものでもなければ、将棋指しのものでもない。人間みなそれぞれに浮いたり沈んだりしている。当たり前の…

鉛様麻痺と父の思い出

ここ二日連続で朝ベッドから出られなくて午前休にした。いわゆる鉛様麻痺(なまりようまひ)というものだと思う。非定型うつの症状として検索結果に出てくるから、ひょっとしたら違うかもしれない。ただ、症状はともかく身体が動かない。笑っちゃうくらいに…

うつ病(単極性)と躁うつ病(双極性)は別の病気です

こんな記事があった。 www.bengo4.com 過酷な労働のために「躁うつ病」を発症して退職したところ、会社から約1200万円の損害賠償を求める訴訟を起こされて精神的苦痛を受けたとして、IT企業で働いていた20代男性が、会社を相手取って、損害賠償を求めた裁判…

食道か胃が痛い

猿ぐつわされた人たちが会社の奥にいた。 インスタント・コーヒーを飲む。飲み下す。すると、コーヒーが「いまここです」、「ここ流れてます」みたいな信号を送ってくる。ぬるくなったコーヒーでも同じことが起きる。サンドイッチを食べても同じことがおきる…

双極性障害のおれが『うつ病の事典 うつ病と双極性障害がわかる本』を読む

うつ病の事典 (こころの科学増刊) 作者: 樋口輝彦,野村総一郎,加藤忠史 出版社/メーカー: 日本評論社 発売日: 2011/09/12 メディア: ムック 購入: 1人 クリック: 2回 この商品を含むブログを見る 野村総一郎、加藤忠史、とくれば、なにかしら信頼が置けるよ…

『不安障害と双極性障害』を読む

不安障害と双極性障害 作者: 貝谷久宣,佐々木司 出版社/メーカー: 日本評論社 発売日: 2013/10/21 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (4件) を見る 完全に医療従事者、というか医者向けの本なのであろう。とはいえ、おれは不安障害に対処する薬(ベンゾ…

はてな双極性障害クラスタのおれが読む『ノーチラスな人びと』

副題は『双極性障がいの正しい理解を求めて』。「障害」の「害」の字を開いているのは編著者の意志あってのことらしいが、おれは面倒だし、なんか変だと思う(だったら「障」の字に悪い意味はないのか、とか)ので「障害」を使う。この本は現場のお医者さん…

さて、帰るか

ここのところ……一週間くらいか……十日なのか……わかりゃしないが……躁と鬱でいえば鬱だ……。いや、だいたいおれは抑鬱的な……いつだって鬱に振れているII型なのだが……たぶんそれでも双極へ振れるものであって……いまは沈んでいる方だ。まず、朝だ。朝、起きられな…

まさかとは思いますが、あなたの読んでいるバブルというのは……林公一『サイコバブル社会』を読む

サイコバブル社会 ―膨張し融解する心の病― (tanQブックス) 作者: 林公一 出版社/メーカー: 技術評論社 発売日: 2010/06/25 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 1人 クリック: 19回 この商品を含むブログ (6件) を見る 「まさかとは思いますが、この「弟…

今日は会社で麻痺してました

鉛様麻痺(なまりようまひ)という言葉がある。非定型うつ病によくある症状だというが、双極性障害2型のおれも時々なる。朝、起きて文字通り体が鉛のようになる。重い、というか、脳からの信号を身体があまり受け付けなくなってしまったかのような具合である…

腸だけで感じてる

おれは今月、生まれて初めてのオフ会(サイクリング)に出て、初対面の人と出会う(へんな表現だな)という体験をした。そのほかにも、たいへん楽しくて、うれしいこともあった。おれはレキソタンのゾロ(セニラン)を飲むのを減薬し、やめた。おれは軽躁状…

ジプレキサのゾロが出たぞ!

ほとんどタイトルオンリー。でもまあ、言っておくとあれだ、出たのは6月だけど出回ったのは6月中盤から終盤ということらしい。おれは、医者の「ぼくは使わないけどね」という助言を無視して一円でも安いジェネリックに走る人間なので、おれ一番のよりどころ…

ぷるぷる ぼくはわるい メンヘラじゃないよう

などとタイトルを打ってみたが、「よい」も「わるい」もないのだ。だれがどうだの、あれはこうだの関係ない、ぼくは、ひとり、メンヘラだよう、だ。双極性障害(II型)でもひとり。軽躁状態はめったにおとずれず、つねに希死念慮を胸に秘め、毎日軽い抑うつ…

森山公夫『統合失調症 -精神分裂症を解く-』を読む

統合失調症―精神分裂病を解く (ちくま新書)作者: 森山公夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2002/08/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 41回この商品を含むブログ (10件) を見る 吉本隆明がこの本を非常に評価していたので、どんなもんかと思って読んで…

斎藤環『「社会的うつ病」の治し方 人間関係をどう見直すか』を読む

「社会的うつ病」の治し方―人間関係をどう見直すか (新潮選書)作者: 斎藤環出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/03/01メディア: 単行本購入: 20人 クリック: 410回この商品を含むブログ (17件) を見る まずはじめに断っておくが、おれは著者である斎藤環と…

おれは躁うつ病なのだろうか? 加藤忠史『躁うつ病とつきあう』を読む

おれは双極性障害という診断名をつけられている。医者は「病名をつけるためにやってるわけじゃない」と言っている。おれにジプレキサを処方するために、そして、ジプレキサが合うために「双極性障害」という名がつけられている。おれはそう解釈している。お…

貝谷久宜『非定型うつ病 パニック障害・社交不安障害』を読む

非定型うつ病 パニック障害・社交不安障害 よくわかる最新医学作者: 貝谷久宣出版社/メーカー: 主婦の友社発売日: 2009/06/25メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 26回この商品を含むブログ (3件) を見る おれは双極性障害という病名をつけられている。。医…

おれは元力士かなにかに金属バットでぶん殴られているから痛いのは正常であって心の病ではない

なにか思い当たることもないのに、急に足のすねがむちゃくちゃ痛くなったら医者に行く。なんらかの病気かもしれない。異常だ。 ただ、元力士かなにかに金属バットで足のすねを殴打されて痛くなったらどうだろう。もちろん医者に行くだろう。ただ、これは原因…

ガザニガ『脳のなかの倫理』を読む……?

脳のなかの倫理―脳倫理学序説作者: マイケル・S.ガザニガ,Michael S. Gazzaniga,梶山あゆみ出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2006/02/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 46回この商品を含むブログ (35件) を見る ……そこで解釈装置は、「左腕が動い…

新しいスリープスプリントできあがる

スリープスプリンターになって、かれこれ四年になります - 関内関外日記(跡地) 新しいスリープスプリントができあがった。前のは最初から黄色がかっていたが、今度は色が透明だ。色が透明というより、素材がなんかやわらかい。歯ぎしり防止用に薬局とかで…

スリープスプリンターになって、かれこれ四年になります

生まれたてのスリープスプリンター、ポリデントを買うのこと - 関内関外日記(跡地) おれは31歳のころ、スリープスプリントを作った。睡眠時無呼吸症候群用のマウスピースだ。睡眠時に装着する。これを装着するとしないとでは大違いだ。これを装着しないで…

双極性障害者、『世界にひとつのプレイブック』を観る

世界にひとつのプレイブック Blu-rayコレクターズ・エディション出版社/メーカー: 東宝発売日: 2013/08/23メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (21件) を見る ふだんはラブコメみたいのはよう見んのだけど、主人公が双極性障害やというので観た。主人公の…

張賢徳『人はなぜ自殺するのか 心理学的剖検調査から見えてくるもの』を読む

おれは常日頃より自分の希死念慮を隠そうとしない。自分の行き先は自死か路上か刑務所かといってはばからない。おれは常に不安だし、おれは常に死にたがっている。 「死ぬ、死ぬ言ってるやつに限って死にはしない」というのならそれで結構。けれど自殺を決行…

加藤忠史『動物に「うつ」はあるか』を読む

動物に「うつ」はあるのか (PHP新書)作者: 加藤忠史出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2012/05/16メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る かつては「狗に仏性はあるのか?」と問われたものだが、一億総メンヘル時代の今日において…

内海健『精神科臨床とは何か 日々新たなる経験のために』を読む

精神科臨床とは何か―日々新たなる経験のために作者: 内海健出版社/メーカー: 星和書店発売日: 2005/04メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (4件) を見る おれは「この病の当事者は、知る力と、知ることによって自らをコントロールする力に…