HERO'S

 正直なところ、どうなるかよくわからなかったのだけれど、なかなか見応えはあったと思います。最初の宇野薫ヨアキム・ハンセンも、最後は宇野のよそ見に膝一撃という結末でしたが、そこに至るまでも面白かったし、あの隙を見逃さないのもプロの技でしょう。ヨアキムさんはよく知らない人だけど、僕でも名前を知っている佐藤ルミナ五味隆典に勝ったのだから大物なんでしょう。大物は大物でも体が大物なのがアラン・カラエフ。このカラエフさんの相手がゲーリー・グッドリッジで、「じゃあとりあえず腕相撲やれよ」と、曙対チェ・ホンマンの時みたいなことを思いました。意外にカラエフさんが細々とした動きをしていました。巨漢なのに細々としたテクニックを持ってる人は嫌いじゃないです。で、あまりテクニックも持っていない巨漢のボブ・サップさん。いつか見たようなかするようなパンチで韓国人の柔道家をKO。正直、これで復活と言えるのかどうか。秋山成勲ジェロム・レ・バンナは思ったより体格差があったという印象。バンナの方は復活気味でいいんじゃないでしょうか。須藤元気さんの対戦相手は大変実績のあるキックボクサーとのことでしたが、どうもなんでこんなという感じで、一週間しか総合の練習をしてないってのはどうでしょうか。PRIDEの方で見ないと思っていたら、こんなところに出てきたヒース・ヒーリングさん。いきなり自損事故というか、アクシデントでうずくまり残念な結果に。しかし、倒れ込んだ後頭部にすかさず蹴りを入れに行ったサム・グレコ。そういうの嫌いじゃないです。えーと、そんなところだったかしらん。