細かすぎて伝わらないモノマネ選手権を見た

goldhead2006-05-12

 先週に引きつづき(……って先週の日記を探したがなかった。書き忘れたようだ)、実に好もしいこの企画の後編を見た。だんだんマンネリ化していきそうでいて、なんとか新鮮味持って踏みとどまるのは、やはりあの床が抜けて放り捨てるスタイルが効いているように思われる。
 しかし、その床を使った「落ち芸」が進化しているのも見逃せない。誰だったが、サケの稚魚などはパフォーマンスアート的。しかし、場面の切り取りとしてのおかしさとなると、やはり今回優勝の360°モンキーズとなろうか。「ヴアー・ヴアー・ヴァヴァヴァー、ブーンダ・ヴァンダバダダダ・ヴァーヴァーヴァー」のメロディは頭にこびりつくが、「単に懐かしい助っ人出してるだけじゃん」と思われかねない彼の芸、そこに相方が小田幸平として登場したのが効果的。なんというか、単に小田という感じでいい。それで、あのキャッチャーマスクを上げて落ちていく一瞬というのは、まさにプロ野球という話ではないですか。違うか。
 小田といえば、その小田を野口放出(FAだけど)と引き替えに手に入れた落合博満を忘れちゃいけない。個人的には、牧田さんだったか、この人優勝にしたかったくらい。特に最後のゲッツーの、あの一塁について捕球姿勢に入るあたりが最高だ。記念館で落合ブロンズ像の横で実演も間近かという話である。あるいは、「小田クラスの捕手をドラフトで獲ったらいくらかかると思う?」という台詞で、上の小田と競演……とか、複雑化は避けたいところか。ちなみに、落合は同じ事を、広島を自由契約になった筒井正也投手にも言っていたと思います。ちなみに、筒井投手の父親は元幕内力士です。これは全然伝わらないですね。いやはや。
 あとはどうだったろう、『麻雀放浪記』の出目徳、これはいい。次は落下を利用して、土手に捨てられるシーンに挑戦か。蝶野正洋も盲点をついて、プロレス・格闘技好き有田のハートをゲットしたのかな、オラエー。ブレイクした組では、博多大吉・華丸の華丸が児玉清を捨てて新キャラ挑戦、トーカ堂の社長は一度見てみたい。一方、小倉さんの芸はますます冴えて面白い。残念だったのは次長課長の河本で、あの警視庁24時ネタはネタとして食傷気味のところであって、捲土重来に期待したいところ。
 うーんしかしなんだろう、なんだかいいな、これは。ただ、何となくこの枠内で、後に「食わず嫌い」と分け合うくらいのサイズがいいようにも思え、いたずらに独立していかないことを願いたいように思う。いや、やってくれればなんでもいいのだけれど。