メガネの鼻パッド交換キットを買って大満足する

土曜の朝だったと思う。目が覚めてすぐにおれは携帯端末で大手ネットショッピングサイトを開いた。開いてすぐに「メガネ 鼻パッド」などと検索した。出てきた。思ってたより安い。おれはすぐに買った。

なぜ、目覚めてすぐ、なのか。それは夢によってその必要が確立していたからだ。迷うことなく、疑うことなく、おれは鼻パッドの交換キットを買う必要があった。

どんな夢だったのか、微塵も覚えていないのだけれど。

で、買ったのがこれである。

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四種類の鼻パッドとネジ、ネジ回し(プラスとマイナス)、下に敷く不織布、あとなんかわからない部品(右上のやつ)、これである。

はっきりいって、おれがこういうのを買うのは初めてだ。今まで、鼻パッドの交換というと、新しいメガネを買うときなどに、「あの、ついでに……」とおそるおそる申し出てやってもらっていた。無償なのが「悪いな」と思う。いっそのこと、すべてのメガネ屋で「鼻パッド交換500円」とか決めてもらいたいものだ。だったら、どうどうと「鼻パッドお願いします」と、それ目的にメガネ屋に行ける。

メガネとおれ、おれとメガネ。おれは高いものを買って長く使う……ようなことはしない。メガネなんて顔の一部であって、生活の一部であって、落として踏んづけたりしたらどうするんだ(三十年のメガネ人生でそんなことしたことないけれど)。正解は、安いメガネをちょっと使っては、使い捨て……るような贅沢もできるはずがないだろう。

実際のところは、「安いメガネをそこそこ頻繁に買ってローテーションさせている」だ。ローテーションといっても、毎日違うメガネということもないし、毎週というわけでもない。でも、なんとなくたまに変える。これを繰り返す。だから、おれには一軍メガネが多い。一軍の総年俸は安い。

とはいえ、やはり鼻パッドは消耗品だ。心のどこかで「鼻パッド……」という思いが強くなっていたのだろう。それが重荷になって、おれに夢を見せたのだ。なにか強迫的な夢を。

というわけで、交換にチャレンジ。

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というか、メガネの鼻パッドの規格って全部いっしょなの? という疑問もあろう。おれが5つほど交換した経験からいうと、ネジの頭がプラスのものがほとんどで、マイナスのものもあるが、ネジのサイズはみんないっしょだ、ということだ。

ただ、鼻パッドのサイズについて。ほかより小さいものが一つあって、新しい鼻パッドのうち、一種類しか入らなかった。そういうデザインなのだろう。ひょっとすると、女性用の小さいものなどは、鼻パッドのデザインを選ぶかもしれない。

作業自体は簡単だ。ドライバーで現在のネジを外し(普通に反時計回りだ)、パッドをとって、新しいパッドを差込み横から新しいネジでしめる。

いや、簡単だ、というのは簡単だ。実際のところ、酔っ払った人間がやるには、ネジが小さくてヒヤヒヤする。あと、古いメガネなどはネジが固着していて、なかなか回らなかったりする。むかついたので、自転車のチェーン用のパーツクリーナーを噴射したりして、なんとか外した。頭がなめる寸前だった。ちなみに、それがマイナス頭のやつ。まあ、なめてもそこになんか塗って回せるようにするグッズ(自転車用)も持っているのだけれど、小さいからさすがに厳しいか。

というわけで、交換はお早めがおすすめだ。

ともかく、そこらにあったメガネの鼻あて(ともいう)は全部交換してやった。よくわからんがスッキリした。あとは会社に置いてある予備のやつも持ち帰って交換する。おれはもう、鼻パッドが交換したくてたまらない。よい買い物だった。夢もたまにはよいことをする。

 

 

 

なんでも好きなのを買うがよい。おれが買ったのはたぶん一番上の。