年度末は一番忙しい時期だ。この時期に双極性障害(躁うつ病)のおれがうつになったらどうなるのか。
非常にやばい。やばすぎる。やばすぎるが、なってしまった。28日火曜日からだ。
しかし、年度末のピークは一週間前に終わっていた。なんとか助かった。
木曜日も抑うつだった。金曜日も抑うつだった。土曜日も抑うつだった。
ああ、でも、シンヨモギネスがレースを走るのか、ということで起きた。起きたといっても午後二時を過ぎている。シンヨモギネスはルメールを鞍上にそれなりに人気していたが、出遅れから捲り不発で負けた。
競馬が終わってもまだ明るいので、散歩に出た。まだ、桜は咲いているだろうか?
いくらかは、咲いているようだった。
抑うつを制するために、散歩に出たの? と、言われると、「それは違います」ということになる。なるときはなるし、ならないときはならない。いつ躁転するかもわからない。
そのわからなさゆえに「障害者」なのだということだ。きっかけがはっきりしていれば、たぶんべつのものになる。
外に出てみるとすこし暑かった。半袖の人などもいるくらいだった。ベッドにふせっていると、そのあたりがよくわからない。
日差しのない部屋では、日の高さもよくわからない。
梅の葉が不思議な色をしていた。
安い300mm。
花見客おおし。一人で歩いている人間は少し。一人で走っている人間はやや多し。
もう、少し暗い。まだ明るい気でいるのは間違いだ。
年度末が忙しすぎるので、花見をした覚えがない。花見をする集団にも属していない。
緑の息吹の季節でもある。
ベル。
これも花である。
さみしいチューリップ。
やまもとじぞう。
人間の手による色彩。
太陽の角度。
影うつし。
ヒーロー、たぶんアメリカン。
オールドマシーン。
そば。
偏向報道はノー。
行ったことのない路地。
カラープリントとは関係ない店。
古式な信号機。
赤い実が楽しめる。
たんぽぽ。
たんぽぽではないやつ。
おしまい。