私は先の亀田戦をどう見たのか?

 亀田対ランダエタ(二回目)が終わり二晩明け、その間に、ネット上でいろいろな意見などを見ました。そして、気づいたのです。私はあの試合が面白い試合だったのか、凡戦だったのか、レベルが高かったのか、低かったのか、門外漢なりにも一切気にしていなかった、と。昨日の日記(id:goldhead:20061221#p1)は、追記と書かれた箇所以外は見ながらノートパソコンに打っていったものでしたが、試合自体に関する感想はほとんどありません。
 けれど、私はあの試合にかなり夢中でした。何に夢中になっていたかといえば、「採点遊び」です。食い入るように画面を見つめ、どっちが優勢かということだけに注意を払っていたのです。有効打のプラスマイナスを、両手の指を立てて数えたりしながら見ていたのです。正直言って、どっちが勝とうとも、採点ごっこが終わってしまうので、K.O.決着はしないでくれとすら思っていました。そして、答え合わせ、これが楽しい。
 私がこんな真似をしはじめた理由は、ほかでもない亀田対ランダエタの一回目。全体的な印象、でしか見ておらず、あの判定に対してはっきりと「自分としてはおかしいと思う」とはっきり言えないモヤモヤが残ったからです。まあ、どう見てもおかしいとは今でも思いますし、はっきりと言ってました(id:goldhead:20060803#p1)が、自分なり、素人なりにラウンドごとの優劣をつけておかなかったことが、ノドに刺さった骨のように気になってしまったのです。
 それで、それ以来、地上波に乗ったボクシングは見るようにつとめていますが、思いのほか、採点しようという目で見るのが楽しい。これ意外。インタラクティブ的というか、能動的に見られるといいますか。ただ、物足りないのは答え合わせ。テレビでは三者の合計ポイントがパッと出るだけで、自分の見方とどう違ったのかよくわかりません。そうです、おさらいが大切だって学校で習いませんでしたか。翌日のスポーツ新聞なんかで細かくやってくれる場合もありますが(今回は日刊スポーツが一ページ割いて、有名らしいジャッジの方の解説が入っていました)、ボクシング中継、試合後は「どんなもんじゃーい」→終わりで、あんまり全体を振り返ってもらえない。ラウンド開始ちょっとまえに前ラウンドをやるが、だいたいスローでパンチ入ったところくらい。試合後に、一から解説付で感想戦(て、ボクサー本人には無理か)やってほしいな。あと、KOは試合終わっちゃうので、強いパンチは禁止の方向で。
 ……って、私は何を見たいのでしょう。アマチュアボクシングとか見ている方がいいのでしょうか。なんだかよくわからなくなりました。ただ、採点ごっこは楽しい、と、それは確かなことなのです。