女優・大原麗子の死

 6日午後7時ごろ、東京都世田谷区の女優、大原麗子さん(62)方で、大原さんが死亡しているのを警視庁成城署員が発見した。警視庁は事件の可能性は低いとみている。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090806/crm0908062220029-n1.htm

 テレビやグラビアで見かけて、「こんなにきれいな人がいていいのだろうか」、「こんなにかわいい人がいていいのだろうか」と思うことがあります。何度もあります。そのうち時間が経つと、「なんでそんなふうに思ったのだろう」と思い返されることもありますが、大原麗子さんは最後まできれいな人のイメージのままでした。
 私が今、ちょうど30歳ですから、大原さんとの年齢差は32歳差です。私が今、ちょうど二回り上の人と付き合っているのを勘案しても、かなりの年齢差と言えます。しかしながら、私は、たぶん、中学生のころだったろうか、大原さんにグッときていたのです。和服美人、それでいてあの声。そして、今朝、ワイドショーでピーターのお悔やみコメントを見たのですが、その中に出てきた「小悪魔的、コケティッシュ」という評。私の中で、魅力的な大人の女性、というと、大原さんがひとつのモデルであったことは確かなのです。
 ただ、そう思いながら、私は「大原麗子ファン」というわけではありません。私が「きれい」、「かわいい」と感じた女優、タレント、アイドルに対して、「ただこの人」というようなのめり込み方はしない、それが私の性質なのです。
 ですから、私は大原さんがギラン・バレー症候群うつ病に苦しんでいたということは知りませんでした。そして、死ぬときには一人、餓死でしょうと述べていたことも。今朝、時間を割いて大原さんを特集してくれたテレビ朝日には感謝したい。
 ともかく、大原さんは亡くなりました。これを、女優的な死に方と言えるかどうか私にはわかりません。ただ、一人の女優、大原麗子が死ねば、世界がひとつ終わるくらいのことはあるんじゃないかと思います。本当に、そう思うのです。