抑鬱に加齢が足されるとやばいです

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またまた寄稿いたしました。

よろしければお読みくださいませ。

老いというには早いけれど、老いに目覚めはじめた……まさに「初老」の人間の実感でございます。

……読んだ?

……読んだですか?

では、こちらのエントリーのタイトルについて。

実は、今朝、どかっときました。抑鬱が。だから、上のエントリーが朝アップされていたことを、夜になって知りました。

精神疾患、いろいろな種類があって、症状も千差万別。同じ病気と診断されていても、人によってかなり違うかと思います。

おれは「双極性障害」、すなわち躁鬱病と診断されています。それによって障害者手帳も持っています。ただ、双極性障害にもI型とII型があります。I型は躁状態になると、いきなり全財産使ってしまうとか、とにかく波が高いタイプ。一方でII型はちょっとした軽躁状態はあるものの、鬱を地味に繰り返すタイプ。まあ、このあたりはいくらでも専門的なサイトを読んでください。

でもって、おれは後者です。II型です。I型の方が一撃のデカさもあって重病なのかな? と思われるかもしれませんが、II型だっていまだに発症の機序も治療薬の機序も解明されていない病気であって、日常生活に支障をきたすという意味ではたいしてかわりません。

それで、おれの「鬱」の症状というと、とにかく動けなくなる。精神というより、身体の病気のように思う。鉛様麻痺、自分にだけ重力が強い、なんと表現していいかわからない。とにかく、動けない。動こうとしても、すごいスローモーションになる。ふざけているのかと思われるような動きだ。それでも、動かないものは動かない。椅子から立ち上がるだけで、とてもしんどくなって、頭もボーッとして、心臓を鷲掴みされるような、そんなことになったことある? 道を歩いていて、歩くのが辛くなって、座り込んで、そのまま横たわりそうになったことある? そういうのが、おれの鬱だ。

もちろん、そういう状態になったら、明るい思考なんてできないし、心で楽になりたいという気持ちが出てくる。いつでも死んだ方がマシじゃないかと思っているが、さらに生きていて意味があるのかと思う。思うが、そういう想念は、はっきりいって肉体的なしんどさの前にはあまり入り込んでこない。いつもそうだから、というのもあるけれど、ともかく身体が動かないという事態に対処するのに精一杯なのだ。

……と、今、こうやって文章を書いているのはどうなの? 一文字一文字打ち込むのに一分かかっているの? というと、違う。本当に寝込んでいるときは無理だが、少しだけ回復した状態で、ものを読み、指先を動かすくらいはできる。一番つらいときは、本もスマートフォンも読めない。本当に動けない。鉛だ。だが、ちょっと動ける。朝から寝込んで、午後になって、ようやく立ち上がり、なんとかシャワーを浴びて、どうにか会社に行けるくらいになったら、パソコンの作業くらいはできる。とにかく、ベッドから椅子へ、動かなくていいところにまで動ければ、頭の中にむちゃくちゃ重いなにかが詰まっていても、詰まっているなりになんとか指は動く。マウスも使える。もしもおれがマウスとキーボードでほとんど完結する仕事をしていなかったならば、とうの昔に生活は破綻していただろう。いや、いまのおれの姿を見て「破綻している」と言う人の方が多いかも知れない。

と、おれがおれの病気、障害について書くとき書くことをまた書いてしまったが、やはり頭に重いなにかが詰まっているので勘弁してほしい。話をタイトルに戻すと……。そのまんまだな。

肉体的に健康、健康どころか頑強な人間が精神疾患を患うなんて話は当たり前にある。べつにそれはそれ、これはこれ、だ。だけれども、まあ医師でもない人間の一般論みたいなものとして聞いてほしいのだけれど、つらい抑鬱状態から回復しよう、あるいは抑鬱状態でも這って動こうというときに、やはり身体的に健康な方が、若い方が、そりゃ動けるでしょうという。筋肉はすべてを解決しないけれど、あったほうがいい。

というか、自分が感じるに、年を経るにつれ、抑鬱が辛くなってきておるのよ。元にもどらんのよ。もちろんそれは、精神疾患が悪化しているという可能性もある。可能性もあるけれど、「あれ、体力が?」という感じもあるのよ。辛いのよ。動けんのよ。わからんかな。わかってくれとはいわんけど、ちょっとだけ覚えて帰ってくださいね。

とかなんとか無駄に長くなっていくのも、もう立ち上がりたくもないし、目と指だけ動かしていたいというか、なんだろうね、頭を使いたくないし、ましてや身体を動かしたくないのよ。

それでね、もうね、これからさらに年老いていくとしたら、ますますこの動けなさというのが強まっていくわけじゃないですか。もう、どうするの。単に老いるだけで労働の力が落ちていくというのに、さらに病気で動けなくなっていくのよ。今でも社会のお荷物なのが、もっと重いお荷物になるのよ。というか、おれの精神にとっておれの身体がお荷物になるのよ。でも、病んでいるのは精神ということになっているのよ。これってなんなのよ。もうわからんわ。ほな。

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