土曜の朝、目が覚める。土曜日にアラームは鳴らさない。布団から出る気がしない。適当にiPhoneをいじる。すると、以下のtogetterが話題になっていた。
【漫画】ウシジマ君作者による最新作『クズが交通事故を起こしても無罪になるのはこんな理由』が胸糞悪いのに見たくなると話題に! - Togetter
『闇金ウシジマくん』の著者である真鍋昌平の新作が一話、自身の手によってアップされていた。寝起きにはパンチの効いた漫画だ。
それにしても、おれは真鍋昌平が新しい連載をしていたということを知らなかった。まったく知らなかった。おれは少し前にこんなツイートをした。
一ヶ月、いや、二ヶ月まるまる使って、気になっている漫画をひたすら読む時間が欲しい。そのくらいおれは漫画と遠ざかりすぎている。
— 黄金頭 (@goldhead) 2021年2月21日
そうだ、おれは漫画と遠ざかりすぎているのだ。この漫画が連載されている「ビッグコミックスピリッツ」誌を読んでいなくても、同じ小学館の漫画雑誌を読んでいたら気づいたことだろう。いやはや。
でも、漫画と遠ざかっていても買い続けている漫画はある、あった。『へうげもの』、『ヒストリエ』、『よつばと!』、『闇金ウシジマくん』……あと、すばらしい『ストライクウィッチーズ』関係の漫画と、デジタルで『咲』。それと、「アニメで追っているから漫画に手を出すべきかどうか」と迷っているのが『進撃の巨人』と『鬼滅の刃』。
で、まあ、『ウシジマくん』の真鍋昌平だ。これは読まねばなるまい。ポチる? いや、すぐに買おう。図書館に行く経路を少し変えて、伊勢佐木モールの有隣堂地下で買った。
うーん、こういう話よな。真鍋昌平よな。
でも、正直、またこの路線か? という気持ちを抱かないでもなかった。
将来的に目指しているのは、短編なんですよ。ブコウスキーとか、ヘミングウェイとか、レイモンド・カーヴァーとか。アメリカの小説家が書く短編小説が、すごい好きだったんですよね。短編で、完成度の高い漫画をやるっていうのが、今も昔も理想です。
かつて、真鍋昌平はこう語った。その真鍋昌平の短編マンガ集はすごいものがあった。
とはいえ、司法の、裁判の、弁護士を描きたくなったのだから描くのだろうし、もちろんおもしろい。カバーの手書きあとがきにはこうある。
自分の漫画の描き方は常に新しい人新しい場所で
なにも知らない自分の無力感から自尊心を見失い、
惨めな気持ちで葛藤してる
真鍋昌平の「新しい」境地、期待しようじゃないか。
……それにしても、このポストカード、誰に、どんな気持ちで送ればいいの?
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