2013-01-01から1年間の記事一覧

中島岳志『血盟団事件』を読む

血盟団事件作者: 中島岳志出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/08/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (10件) を見る 「一人一殺主義」という言葉で検索したら、血盟団が出てきた。ぼんやり、名前くらいは聞いたことあるかもしれない。そうか、日本…

OVAと三期決定! ストライクウィッチーズ「みんながいたからデキること!bis」行ってきた

承前(でもねえか):またすばらしいストライクウィッチーズのすばらしいイベントに当選したので、またすばらしいイベントに参加できるかと思うとぼくの翼端灯も点滅しっぱなしです - 関内関外日記(跡地) 業のなせることといえばそれまでであった。簡単に…

SUEDE Japan Tour 2013/SHIBUYA-AX/10.11

十月十一日はスノウブラインド言うにはまだまだ暑い夜やった。わいは何ヶ月もまえに買ったチケット握りしめて東京も東京、渋谷にライブに行ったった。東京は怖いところやが。そやけどスウェードの単独ジャパン・ツアー、十年ぶりやった、なんぞ言うも、わい…

自動車とか売ってて、買ってる人とかもいるのだろうからすごい

職場でなんとはなしに自動車のチラシを見ていたら、「クルマ買うの?」などと言われたので、「ミニカーを買う金もねえですよ」と応えた。まあ、買う金があっても精神疾患とSASで運転などできたものではないだろうが。 それにしても、そこらには自動車を売っ…

車谷長吉『赤目四十八瀧心中未遂』を読みました

赤目四十八瀧心中未遂作者: 車谷長吉出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2001/02/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 48回この商品を含むブログ (102件) を見る 車谷長吉の『赤目四十八瀧心中未遂』を読みました。東京での会社勤めを捨てて無一物になり、ア…

この世のアニメの改編期に

にゃんぱすー。ということで、『のんのんびより』は牛が出てきたので『銀の匙』の後継であるし、タヌキが出てきたので『有頂天家族』の後継でもある。どちらもよいアニメだったので『のんのんびより』もよいアニメになるに違いない。さらにいえばラジオが村…

吾妻ひでお『失踪日記2 アル中病棟』を読む

失踪日記2 アル中病棟作者: 吾妻ひでお出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2013/10/06メディア: コミックこの商品を含むブログ (165件) を見る 漫画の感想にはならない。自分と突き放して考えられない。かといって、おれが入院や通院を必要とするほど…

十月、一つ目、秋の風。

十月、一つ目、秋の風。泣きはらした路面を、見慣れぬ柄のタクシーが走り抜けた。おれはあいかわらず非自発的で非英雄的な死に方のことばかり考えていた。空から自殺志願者が落ちてこないか。駅のホームに自殺志願者がものすごい勢いで飛んでこないか。自殺…

伊藤計劃『伊藤計劃記録』を読む

伊藤計劃記録作者: 伊藤計劃,早川書房編集部出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/03/19メディア: 単行本購入: 19人 クリック: 325回この商品を含むブログ (75件) を見る 本書で中編「The Indifference Engine」、「セカイ、蛮族、ぼく。」、「From the No…

車谷長吉『漂流物』を読む

秋の夜長は読書とブログ 漂流物 (新潮文庫)作者: 車谷長吉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1999/10/28メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (15件) を見る 本を読むことには、何か辛いものがある。よい本はよい本なりに、悪本は悪本なりに。多…

おれが世界になにをしたというのか

10月までは生きねばならない、などと書いた覚えがある。 その10月が来てみれば、なるほど文字通りであった。もう少しで生活が終わりそうだ。 書いたことは本当になる。ゆめゆめご注意を。 して、なぜおれが死ななければならないのか。そう言いたくなりもする…

ジェイムズ・エルロイ『アメリカン・タブロイド』を読んだ衝撃

アメリカン・タブロイド〈上〉 (文春文庫)作者: ジェイムズエルロイ,James Ellroy,田村義進出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2001/10メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 23回この商品を含むブログ (18件) を見るアメリカン・タブロイド〈下〉 (文春文庫)作…

しばらくは日記とか書いてらんねえかもよ

日記とか読書感想文とかなにかしら書く暇がなくなりそうだ。べつに自転車趣味が再開したわけでもないし(ロックを買い足したのに盗まれるのが怖くて外に出られない。精神疾患)、ジョギングを再開したわけでもない(双極性障害を悪化させる。希死念慮を強め…

秋の景色と案山子二万体

秋の景色を見ようと遠く田舎に出かけた。田んぼの中には二万体の案山子がそれぞれ違った意匠で突っ立っておった。前田の丘というのがあったが、ゴルフ禁止であった。落ちていたエロ本は拾わなかった。地下鉄の舞岡という駅から戸塚に出て大船を経由して帰っ…

『Free!』の最終回は眼鏡にひどいことしたよね?

Free! 岩鳶ちゃんのもふもふスマホケース出版社/メーカー: グルーヴガレージ発売日: 2013/11/27メディア: おもちゃ&ホビーこの商品を含むブログ (1件) を見る 眼鏡に、というより作品全体にか。 『Free!』。水泳部の男子たちがキャッキャウフフするアニメ。…

惜別 前田智徳の引退

前田智は会見で「やっと終わったかという感じ。重圧というか、そういうものから解放されてホッとしている」と心情を語った。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130927-00000097-spnannex-base 前田智徳が引退する。これに、おれなどが、なにか付け加えて…

広島東洋カープの3位について

ついに悲願達成じゃ!広島が16年ぶりのAクラス入りを確定させ、初のCS出場を決めた。 http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/baseball/npb/headlines/article/20130926-00000017-dal おれは横浜スタジアムの近くにひっそりと息を潜める広島カープファン…

おれは物を売ったことがない

おれは物を売ったことがない。プライヴェートでの話だ。本であれゲームであれカメラのレンズであれ自転車のフレームであれ。 ふたつの意識が働いている。 ひとつには、ものへの執着。おれのものはおれのものにしておきたいという心のはたらき。 もうひとつに…

(人生の)秋の準備

今週のお題「秋の準備」 青春・朱夏・白秋・玄冬でワンセットということを最近知った。青春以外は人生の季節ことばとして使わないようだが、当てはめようと思えば当てはまるかもしれない。わかりやすいところからいけば、玄冬は人生の末期、老後だろう。玄冬…

長田弘『一人称で語る権利』を読む

一人称で語る権利 (平凡社ライブラリー)作者: 長田弘出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1998/07/01メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る まず。なんといってもタイトルがいいじゃあないか。そう思わないか。ベリーベリーナイスだ…

伊藤計劃『ハーモニー』を読む

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/08/01メディア: Kindle版購入: 5人 クリック: 29回この商品を含むブログ (24件) を見るハーモニー (ハヤカワ文庫JA)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/…

ブログは私小説足りうるか〜車谷長吉『業柱抱き』、『鹽壺の匙』を読む

業柱抱き (新潮文庫)作者: 車谷長吉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2001/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る鹽壺の匙 (新潮文庫)作者: 車谷長吉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1995/10/30メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 47回この商品…

川崎マリエンに行ってきたで

はい、川崎マリエン。おれが自転車で東扇島まで行ったのに、行き方のわからなかった施設。 冬の川崎65kmの旅〜海底トンネルを歩いて東扇島公園へ行くのこと〜 - 関内関外日記(跡地) バスで川崎駅前から30分くらいやった。行ってみたら、なんでおれはここの…

小さな流れに乗せられてiPhone5sを買うのこと

注:このエントリにiPhone5sの購入、機能に関する有益な情報、Tips、なにもありません。 「そやかて、この世に生きるいうことは焦るいうことやろが。そやからこそ、お先にどうぞ、思て生きなあかんのやけど、世ン中の人はみな眼の色変えて、我れ先に走って行…

どこか哀しい衣笠丼

とくに理由あってのことでもないが、ここのところ牛丼屋で飯を食っていなかった。たまたまその機会ができたので、おれは「なか卯」に入って、衣笠丼なるものを食った。 wikipedia:衣笠丼 衣笠丼(きぬがさどん)とは、甘辛く炊いた油揚げと九条葱を卵で綴じ…

園児殺しの曲芸自転車

トンネル。逆光を受けて前方にわりと早いスピードの自転車。ただ、シルエットが妙に大きい。大量の荷物(空き缶など)を積んでいるふうでもなく、ランドナーで長距離ツーリングをしている風でもなく、横に面積がある。 トンネルを出る。やや近づいて正体がわ…

神林長平『言壺』を読む

言壺 (ハヤカワ文庫JA)作者: 神林長平出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2011/06/10メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (31件) を見る 万能著述支援用マシン“ワーカム”に『言語空間が揺らぐような』文章の支援を拒否された小説家・解良翔。…

Y150的な、あまりにY150的なみなとみらい『180度体感型プロジェクションマッピング』

夜のみなとみらいにgoldhead先生あらわる。 整理券、誘導、正座、待機。高層ビルの間から吹き降ろす風は冷たい。 横浜ランドマークタワー Y150的な、あまりにY150的な……! goldhead先生は慄然とした。プロジェクション・マッピング。現実のブロックが崩れる…

ぜいたく

金曜日の夜、おれはスーパーで菓子パンと惣菜パンを買う。カロリー表示を見つつだけれども、だいたい三つ買う。平日朝の、鳥の餌みたいなミューズリーとくらべて、なんてヘルシーでなく、無駄にカロリーが高いことか。しかし、おれはおれにそれを許す。三つ…

白昼夢

狭い一方通行の道、白い営業用ワゴンが徐行して入ってくる。おれは右腕を大きく後ろに引き、拳をおもいっきりその車のライト部分に叩きつける。拳に鈍い痛みと、肘と肩にしびれが走る。ライトはびくともしない。運転手がクラクションを一発叩いて降りてくる…