植物

たまには植物の本でも 『植物 奇跡の化学工場』を読む

おれはわりと植物の話が好きである。 べつになにかの園芸植物にのめりこむわけでも、家庭菜園をするわけでも、そこらの樹木の同定ができるわけでもないが、漫然と、漠然と好きだ。 なかでも根粒菌の話などが好きで、「なに? イネ科で窒素固定?」とかいうニ…

イチョウが黄葉しない秋

職場で「今年はイチョウが黄葉していないね」という話を聞いて、そんなもんかと思いながら通勤路の街路樹など見てみると、たしかにそうだ。それがまだ青々とした葉が繁っているのであれば「黄葉が遅い」ということになるのだろうが、なにか緑色のまま枯れて…

日比谷公園、あるいは明治のモラル

日比谷公園: 一〇〇年の矜持に学ぶ 作者: 進士五十八 出版社/メーカー: 鹿島出版会 発売日: 2011/05/11 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブログ (3件) を見る 日本初の洋式公園といえば、山手公園ということになる。横浜に居留した…

浜崎大『江戸奇品解題』を読む

江戸奇品解題作者: 浜崎大出版社/メーカー: 幻冬舎ルネッサンス発売日: 2012/03/15メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 大竹茂夫という人の装丁画がなかなかすばらしい本であります。そんなこの本は「実は、鉢植えこそ江戸文化…

大場秀章『花の男 シーボルト』を読む

花の男シーボルト (文春新書)作者: 大場秀章出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2001/12メディア: 新書 クリック: 6回この商品を含むブログ (5件) を見る フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトはドイツの地方都市ヴュルツブルクで生まれた。オランダ語は…

白幡洋三郎『プラントハンター』を読む

プラントハンター (講談社学術文庫)作者: 白幡洋三郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/11/11メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 25回この商品を含むブログ (8件) を見る プラントハンター。著者は序章からこの用語をあえて使うことについて述べる。バン…

チンコッきりおじさんのこと

江戸の庭園?将軍から庶民まで (学術選書)作者: 飛田範夫出版社/メーカー: 京都大学学術出版会発売日: 2009/08/20メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見る 郊外に抱屋敷を持っていても、下町に住まざるを…

江戸の園芸マニアども

江戸の花競べ-園芸文化の到来 (大江戸カルチャーブックス)作者: 小笠原左衛門尉亮軒出版社/メーカー: 青幻舎発売日: 2008/03/30メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (4件) を見る江戸のガーデニング (コロナ・ブックス)作者: 青木宏一郎出…

薔薇の名前と黒ダルマ

じんだい? 深大寺の近くにある神代植物公園はなぜ深大という字使わなかったので... - Yahoo!知恵袋 ……? 明治の神仏分離とか関係しているのかしらん。というわけで、行った、撮った、帰った。 その前にお参りした。こないだの川越に続いて天台の寺だ。元三…

『森林飽和 国土の変貌を考える』を読むのこと

森林飽和 国土の変貌を考える (NHKブックス)作者: 太田猛彦出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2012/07/26メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (19件) を見る はじめに言っておくが、おれは文系の高卒なので、知識…

‘全学連’という名のツバキ

原色日本の椿写真集―千椿集 (1980年)作者: ガーデンライフ出版社/メーカー: 誠文堂新光社発売日: 1980/03メディア: ?この商品を含むブログを見る ちょっとツバキの調べ物をしていたら、‘全学連’という名の園芸品種があって驚いた。 ……えーと、単一引用符で囲…

西武ドームに‘ベルサイユのばら’を見に行く、あるいは西武園所感のこと

池袋から西武の特急に乗る。改札外の券売機では次の号の特急券からしか発売されていないようであったが、改札内の販売機ではすぐに発車するやつが売っていたので買えた。よくわからない。 今日も「俺達」が炎上してくれるのだろうか? (追記:地方巡業だっ…

花見の季節も終わったし、‘染井吉野’でもディスっとくか。

何回も書いたけれども、おれあんまり‘染井吉野’好きじゃない。なんか画一的で、どににでもあって、無個性でさ。オオムラサキツツジとかと一緒さ。で、サクラなんだけど、派手すぎるのもなんだし、まあオオシマザクラとかいいよね、とか思うのだけれども。 そ…

適当な緑の壁が好き

タイトルオンリーな感じというか。 いかにも壁面緑化でございというのはあまりおもしろくない。 長い年月がかかったのかどうかわからないが、勝手にできてた、みたいなのがいい。 壁の方にもなにかしら隙があるというか、隙間があるというか、そういうところ…

空からなにが降ってくるのか?

君はまたローカル線に乗る。伊豆箱根鉄道大雄山線。君は「空が嘘みたいに青かったんだぜ」と言うが、それは嘘だ。 君は坂道を登り、見晴らしのいい公園に向かう。 君はバドミントンをして遊ぶわけでもなく、業者としてほかの家族連れやボーイ・スカウトの気…

新緑のころ、単焦点マクロをぶら下げて帰ってこない

「おい、ゴールデンウィークは終わってねえぞ、表へ出ろ」 というわけで、表に出てきた。 ブラックラピッドにぶら下げたカメラにつけたレンズはMINOLTA AF MACRO 100mm F2.8。俺が持ってる唯一の単焦点。 [rakuten:mapcamera:10298473:image] α-system Spiri…

かき菜がないからシオーナを食べた

.bbpBox24112774460211200 {background:url(http://a0.twimg.com/profile_background_images/93893384/tes-3.gif) #606d6e;padding:20px;} p.bbpTweet{background:#fff;padding:10px 12px 10px 12px;margin:0;min-height:48px;color:#000;font-size:18px !im…

三千世界あまり開かぬ梅の花

三千世界一度に開く梅の花。かなり好きなフレーズだ。大本の教祖・出口なおのお筆先だかなにか知らないが、この言葉にはなにかがあると思う。 そういうわけか、どういうわけか、前に空港でガシャンとやったシグマ APO 70-300mm F4-5.6 DG MACROという安い望…

住宅展示場に行き、イングリッシュガーデンを見るのこと

tvkハウジングに行った。こんど家を建てるので、その参考に。 ……そんなわけない。かといって、はてなダイアリーの「今週のお題」である「理想の住みか」の取材に行くためでもなければ、掲載費がもらえる広告エントリーでもない。ちょっと仕事の見学みたいな…

ハナズオウのやつ

ハナズオウのやつは、幹とか枝とかにみっちり花をつけてちょっとどうかしている。ぶつぶつの苦手な人とか、けっこう気持ち悪がるような気がする。たとえば、日本のソメイヨシノが全部ハナズオウに入れかわったりしたら、ちょっと花見とか雰囲気違ってくると…

Life With Guts

1 しばらく前から、物干し竿のあたりに一匹クモがいる。 必然的に、俺が週末に洗濯物を干すとき、やむなく半壊させてしまうのだけれども(全壊でないのは、俺が気を使っているからだ。俺はクモが好きなんだ。あまり大きくないやつはね)、気づくとまた再建し…

ワンカップ大関の蓋をレンズキャップ代わりにするライフハック

横浜公園の中は、いま、おおよそチューリップたちが咲いている。 横浜公園を通って、ぞろぞろぞろぞろと勤め人たちが歩いてくる。 押し倒されたチューリップを見ていて、レンズキャップをなくす。 ああ、なんか悲しい、なぜこんなに悲しいんだろうかわからな…

モクレンの花咲くのを見る

折り畳み自転車、橋の手前、車道の方で6段目に入れたら、チェーンが外れる。降りて直す。ふと上を見やればモクレンが咲いている。モクレンはモクレンなのに、ハクモクレン(白木蓮)のせいでシモクレン(紫木蓮)と呼ばれたりする。中川いさみのとげなしダル…

雨中コブシの花咲く

雨中我先に咲くコブシの花、サクラ咲くころには散り終えて朽ちる。

みんな読もう、『足もとの自然から始めよう』(デヴィド・ソベル/訳:岸由二)

足もとの自然から始めよう作者: デイヴィド・ソベル,岸由二出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2009/02/19メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (6件) を見るrakuten:book:13139215 [書評]足もとの自然から始めよう(デイヴィド・ソベル): …

おもしろくもねえウメの写真だよ

撮影日:2009年3月2日/場所:根岸森林公園/カメラ:Caplio GX/天気がいいので、ウメの写真撮ってきました。遊びに行ったんじゃないんだからね! ‘無類絞り’……ビールの名前みてえだな。この写真だとよくわかんねえけど、吹きかけ絞りなんだろか? ほれ、ち…

花の誘惑

虫媒花が色や形や香りで虫を誘い花粉を運ばせるように、かくべつ人間の感傷にうったえかける美しい花も人間を誘い、繁殖の下僕としているのではないか。「うわー、蜜うめー、蜜−、ぐほっぶぁ」、「あ、サルビアおやじだ! またサルビア食ってる! 石投げてや…

思いのままに輪違い

季節的にはもう少し先の話になるだろうか、ウメに‘思いのまま’というメジャーな品種がある。思いのままに、白だの紅だのピンクだの、いろいろの色の花を咲かすのだ。だから、別名‘輪違い’ともいう。いつかの流行歌ではないけれど、みなが思いのままに咲きほ…

温暖化どころではない日本の危機について

京都の和菓子に香りと彩りを添え、祇園祭では厄よけのちまきに欠かせない地元のササの葉が、数十年周期で局地的に起こるとされる「花枯れ」の影響を受け、壊滅に近い状態に陥っている。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080710-00000925-san-soci ど、…

La Tulipe Noire

『黒いチューリップ』と聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか。かの大デュマの歴史小説、それともアラン・ドロンの冒険活劇? 私は……、とくになにも思い浮かばない。 http://www.pedigreequery.com/tulipe+noire せいぜい馬の名前になっているんじゃな…