2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

北一輝×大川周明を想う

大川周明『安楽の門』を読む - 関内関外日記(跡地) 近代日本思想大系〈21〉大川周明集 (1975年)作者: 大川周明,橋川文三出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1975メディア: ?この商品を含むブログを見る 北君が死を目前に控へて如何に従容たる気分で居たかを…

大川周明『安楽の門』を読む

東京裁判で東條英機の頭をポカリとやった右翼。病気で裁かれることはなかったが、コーランの翻訳とかしてイスラム教ではけっこうすごいらしい。……という程度の認識で『大川周明集』を借りて読んでみた。近代日本思想大系〈21〉大川周明集 (1975年)作者: 大川…

MG5と祖父の思い出

茶髪にピアス、不精ひげのサラリーマンである俺とて、不精でない部分についてはすばらしい貝印のカミソリを使うし、使ったあとの肌のお手入れくらいはするというものである。なにでお手入れをするかといえば、そのときどきに安く売っている適当なアフターシ…

映画『精神』を軽く病んでいる俺が見るのこと

映画『精神』公式サイト 精神 [DVD]出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2010/07/24メディア: DVD購入: 5人 クリック: 158回この商品を含むブログ (58件) を見る ●想田和弘の「観察映画」、『精神』をみた。『選挙』は何年か前にみていて、精神病院を扱っ…

なぜ海戦ウィッチはいないのか?

※それなりに関係本持ってるけど、すげえ読み込んだりしてないので解説(解決)済みの話かもしらんけど、どうでもいいです。仕事のことをちょっと忘れたいのです。 劇場版でひょっとしたら動く陸戦ウィッチが見られるのではないかと思ったら、それはなかった…

ええっ、最高だと思う小説を3つあげなきゃいけないのかい?

http://alfalfalfa.com/archives/5335197.html たまにこういうまとめなんか見つつ「おいおい、それでいいのか」とか「あ、このこんなに有名で名作とされてて、たぶん絶対面白いであろうやつ読んでねえや、俺」とかお気楽な高みの見物なんだけれども、その切…

『権藤成卿 その人と思想―昭和維新運動の思想的源流』を読んだ

電気事業は地域的に営業区域が決定せられて居り、電力販売地域が限られて居りますから、販売価格に付き自由競争は行われず、独占価格が供給せられるのであります。其処には事業の改革は等閑に付せられ、為政者との結託による販売区域の獲得のみが専念せらる…

さて、帰るか。

年度末最終週なので出社などしてみたが、今日は捗らず。ポケーッとネット見つつ、ぬるくなったインスタント・コーヒーを口に含んだ瞬間、なにか面白いものが目に入ったわけでもないのに強烈に咳き込んでカーペットに吐血後みたいな染みを作ってしまう。しか…

どこまでイン・マイ・バックヤード

http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/113992.html http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/03/23/kiji/K20120323002888750.html http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20120323ddlk42040418000c.html がれき処理の前の段階のなんかの話だったか…

「ロゼは故事」ってなんの故事やら

「ロゼは故事」と書いた車が走っていた。どんな故事があるのか気になったが、あっという間に走り去ってしまった。ベイスターズ通りでDeNaの新しい垂れ幕を設置しているのを見た。 要するにこのまま薬で不安定な安定状態をつけて折り合いをつけていくしかない…

左右を弁別すべからざる? 『竹中労 左右を越境するアナーキスト』(著:鈴木邦男)を読む。

こないだ奥崎謙三の話を調べていて竹中労の名前が出てきた。どんな人だったんだろうと興味を持つ。それで、鈴木邦男の評伝が出ているようなので読んでみたというわけ。 で、「右翼青年だった僕が竹中と出会った時、竹中はだった」わけであって、思想を別にす…

クロの社会哲学の本当のねうち〜『大杉栄 伊藤野枝選集』第一巻・クロポトキン研究を読む〜

もしもなにかの機会に「尊敬する人は?」などと聞かれ答える羽目になったら、「大杉栄」と答えるかもしれない(ちょっと前までは「清水成駿」)。かなり大きな影響を受けているといっていい。大ファンだ。だが、考えてみたらそれもたかだ三年くらい前に『世…

劇場版『ストライクウィッチーズ』は最高だった〜だが、宮藤は飛ぶべきだったのか?〜

昨夜、こんな夢をみた 薄暗いお堂の中、私は燈火一本向こうのひとりの老僧と対面していた。私はおもむろに内なる苦悩を打ち明けた。 「わたしは常々『ストライクウィッチーズ』に心酔していることを喧伝し、そのすばらしさを賛美することに限りありません。…

永遠に存続する名著―『何がわたしをこうさせたか』金子ふみ子

何が私をこうさせたか。私自身何もこれについては語らないであろう。私はただ、私の半生の歴史をここにひろげればよかったのだ。心ある読者は、この記録によって充分これを知ってくれるであろう。私はそれを信じる。 間もなく私は、この世から私の存在をかき…

桜玉吉は生きていた。ビームはおもしろくなっていた。

桜玉吉が5年ぶりにページ物を描く。そう知って、今月号のコミックビームを買った。たしかに桜玉吉が描いていて、しかもなんというか、3.11を題材としていながら、あまりに桜玉吉であって、なんかわからんが、ホッとしたのか、なんなのか、もう「玉吉もなぁ………

6年間男子校だった俺が『男子高校生の日常』を見るのこと

男子高校生の日常 スペシャルCD付き初回限定版 VOL.1 [Blu-ray]出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)発売日: 2012/04/03メディア: Blu-ray購入: 1人 クリック: 35回この商品を含むブログ (32件) を見る アニメ『男子高校生の日常』をここ数日で立て続けにみた。…

魔王の神類補完計画〜『北一輝 ―国家と進化』を読む

北一輝――国家と進化 (再発見 日本の哲学)作者: 嘉戸一将出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/07/14メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (11件) を見る 本書では、北一輝の「転回」に、彼の国家思想の根幹に関わるような断絶を認めていない…

吉本隆明の訃報について

文学、思想、宗教を深く掘り下げ、戦後の思想に大きな影響を与え続けた評論家で詩人の吉本隆明(よしもと・たかあき)氏が16日午前2時13分、肺炎のため東京都文京区の日本医科大付属病院で死去した。87歳。 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012…

スタハノフのように働き、ヴェイユのように考え、ヌレエフのように踊れ

……というようなフレーズがあたまにポーンと浮かんだのだけれども、おれはまったくそんなことできやしないし、したい気持ちもおこらないので、たれか勝手に座右の銘のようにしてください。 ちなみに、wikipedia:アレクセイ・スタハノフはソ連邦の労働英雄で、…

未来世紀はてな

気づいたら、おてんとうさんが真上にあったんじゃ。この3月はまったく寒くて気づかなかったんじゃが、もう昼じゃった。そのわりには、たくさん空き缶拾えてな、わし、一息つこうと思うて、大袋二つ左リアキャリアに積みかさねた自転車降りて、日当たり探した…

さて、帰るか。

あの3月11日から1年経ったらしいが、特番らしい特番も見ず……というか、昼の2時頃に起きてテレビをつけたら「電波を受信できません」的な画面。深夜3時くらいまでは見られたのに? と、一応コードのささり具合などチェックするも問題なし。Blu-rayレコーダー…

ひょっとして安岡正篤ってすげえかも〜『近代日本の右翼思想』から

近代日本の右翼思想 (講談社選書メチエ)作者: 片山杜秀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/09/11メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 210回この商品を含むブログ (43件) を見る 「世の中を変えようとする、だがうまくゆかない」 「どうせうまく変えられ…

人生の素晴らしさ、生きる尊さ、自分の大切さ

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120303/trl12030312000001-n1.htm 「まっとうに、前向きに生きる自信があった」と、順調に更生の道のりを歩んでいた被告。しかし、仕事を始めて数カ月がたつと、歯車が狂い始める。 「重機の操作とか、責任重大な仕事…

正しくない119番のかけ方

夜の8時過ぎだったと思うのだけれど、近くの蕎麦屋に晩御飯を食べに行っていた上司が帰ってきてこう言うわけ。 「隣のビルの前で腹を押さえて痛がっているじいさんがいて、119番通報してくれって頼まれたけど、あいにくケータイを社内に置いたままだった。ち…

インターネットが発達した結果、私たちは自己表現や自己主張に追い込まれたのか?

副題:福田恆存『人間・この劇的なるもの』を読む人間・この劇的なるもの (新潮文庫)作者: 福田恆存出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1960/08/22メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 51回この商品を含むブログ (72件) を見る ここのところ教科書的なというと語…

ストライクウィッチーズのSEGAラッキーくじでなんか一番いいの当たったんだけど、やっぱり俺はなにか持ってるのだろうか?

劇場版『ストライクウィッチーズ』に備えて別命あるまで待機中のおれだが、待機していてはストライクウィッチーズのためにならぬと思い、関連情報の載っているアニメ雑誌やコミックスなど買ったりしている。その中で、コンビニで引けるラッキーくじなるもの…

『戦争が遺したもの 鶴見俊輔に戦後世代が聞く』を読む

戦争が遺したもの作者: 鶴見俊輔,上野千鶴子,小熊英二出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2004/03/11メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 31回この商品を含むブログ (90件) を見る 鶴見俊輔に小熊英二と上野千鶴子が話を聞く、という本である。俺は「鶴見俊輔…

病んでる俺が『日本思想という病』を読む

日本思想という病(SYNODOS READINGS)作者: 芹沢一也,荻上チキ,中島岳志,片山杜秀,高田里惠子,植村和秀,田中秀臣出版社/メーカー: 光文社発売日: 2010/01/19メディア: 新書購入: 14人 クリック: 314回この商品を含むブログ (49件) を見る こないだは『日本人…

地球真球化推進連盟

われわれ人類を一本の棒と考えるに、すわったり、寝転んでいる人間というものをべつとすれば、足の裏から一本の線でこの地球というものを突き通す架空の直線というものを想定できる。完全なる球形、ソリッド・スフィアの中心を通る数々の直線を思い浮かばれ…