仏教

道元の話はオモロー

『正法眼蔵』はだいたい読み方もおぼえられないし、長くて手が出せそうにないので弟子の懐奘の(弟子がまとめたという)『正法眼蔵随聞記』を読んでいる。岩波文庫の、和辻哲郎校訂の版で、それがいったいどういう版にあたるのかは知るところではない。 wiki…

ぼんやりのたれながし

道元はあらゆる所作まで細々と規定して「悟りを開いた偉い坊さんだって歯みがきをおろそかにしてて、口を開いて説教したら口臭がひどいなんてことになったら艶消しだぜ。だからこうやって歯をみがけ」みてえなところまであるらしく、師匠が馬を見て「鹿だ」…

『最後の親鸞』/吉本隆明

ひさびさに、これほど夢中になって読めた本はなかった。すばらしい読書だった。俺は『妙好人』(鈴木大拙)など読んで、その信のあるところが、弥陀の誓願の方であって行者のそれではないという絶対他力というところの、それじゃあ<信>と無縁のところにつ…

性欲 どうにかならないか

こんな日記に検索から辿り着いた人、なにか役に立てばいいとは思うのですが、検索エンジンの領分がおおきくどうにもならない。「性欲 どうにかならないか」と検索された方、どうでしたか? 引っかかったのは次の箇所ですか。 建仁元年(1201年)、京都の六角…

『完本 妖星伝』〈2〉〈3〉/半村良

ついに読み切ってしまった『妖星伝』、いや、読めども読み切れるといえるのかどうか、この奇書は。「生命はなぜほかの生命を奪ってのみ生きざるをえないのか」、そして「人間の自由意思とは何か」と、第一巻でその大きな問いが突きつけられたが、さらにそれ…

チベット8

ラップ問答 一昨日だったか、日本テレビのニュースでチベットの寺院が紹介されていた。昨年の取材で、今回の弾圧で逮捕者が出たらしいという寺らしい。チベットの寺院映像となると砂曼荼羅などが思い浮かぶが、それ以外の姿を見ることができて興味深かった。…

『B.A.S. 爆血馬自動狙撃術』亀谷敬正

B.A.S. 爆血馬自動狙撃術作者: 亀谷敬正出版社/メーカー: 東邦出版発売日: 2007/10メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (5件) を見るなぜこの本が必要だったのか ふだん古本しか買わない俺なので、一冊三千円級の新刊というと尻込みする。尻…

『臨済録』朝比奈宗源訳注

伊勢佐木町の古本屋、古い岩波文庫の棚で発見したの。1981年31刷。スタイルは、上段返り点付き漢文、下段に書き下し分、訳注を挟んで現代語訳と、先に買った無門関 (岩波文庫) [ 慧開 ]と同様なんだよね。 臨済宗の臨済、臨済の喝の臨済ってわけ。今まで読…

『一日一禅』秋月龍みん(みんは王へんに民)

タイトルからすると、三百六十五日分のありがたい言葉、心があたたかくなる言葉、あいだみつをみたいな言葉が記されているような本とも思える。が、内容はピーキーな公案の集まりであって、すりこぎで師匠の頭をぶん殴ったり、急に相手の鼻をねじ上げたり、…

無門関 第5989217511則 「真田心体」

http://www.olympus.co.jp/jp/corc/corp-ad/sp/ningennozenbu/ 真田広之は言った。「ココロとカラダ、にんげんのぜんぶ」無門曰く:天下の真田ともあろうものが、内視鏡検査のつもりで、うっかり臓腑をすべて吐き出してしまったぞ。これ以上言い添える何かは…

『フロリクス8から来た友人』フィリップ・K・ディック

asin:4488696104 「タイヤの溝掘り職人です。中古スキブ展示場で働いています」 「なんだ、それは?」 主人公はタイヤの溝掘り職人。それだけでもうたまらんじゃないですか。それで、このお膳立てで、なんとか最低限の犠牲フライを打ち上げてくれた我らがPKD…

『風林火山』初視聴

上杉謙信にもGacktにもさしたる興味はない……が、その両者が合わさると話は別じゃないですか。ふだん、ペプシにもキュウリにも興味はないけれど(id:goldhead:20070613#p3)ってのと、話は同じじゃないですか。 ということで、今シリーズの大河ドラマをはじめ…

『般若心経の智慧』秋月龍みん

ISBN:9784569567075 ▽ 般若心経と私。あれは中学の修学旅行で京都を訪れたときの話。私は金閣寺でひとつのおみやげを買った。一面にルビ付きの般若心経がプリントされた手ぬぐいだ。お経がなんたるかまったくわかってなんかいなかった。ただ、なんだかわから…

一つの道はすべての道か

ネット上には掲載されていないが、神奈川新聞で熊田千佳慕さんが半生記を連載されている。今朝掲載分に、熊田さんのことをあるお坊さんが「在家にありながら悟った妙好人」と記し、それについて「面はゆい思いをしました」と書かれていた(面はゆいって上品…

自転車を注文したんだけれど届くのはしばらく先になりそうなんだ

http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20070319#p4 自転車が欲しいという思いはいったん大人しくはなったのだけれど、自転車はあまり無駄にはならないという考えはあって、それなりの合理性を備えているようにも見られるので、いよいよネットで注文した。こないだ…

『盤珪禅師語録』鈴木大拙編校

asin:4003331311 このところの読書というと、数冊の仏教がらみの本の買ってあるのを、寝るときはこれ、坐っているときは、そこらに転がっているあれこれと、つまみ読みする習慣になっている。そんな本を買い込むのはネット経由が多く、手にしてみて「しまっ…

高野山懐深すぎ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070406-00000018-spn-ent 「昇魂式」と題し、18日に高野山東京別院で開催。真言宗の開祖である空海の弟子が、ケンシロウらが伝承する暗殺拳「北斗神拳」を日本に伝えたという物語の設定のため、真言宗の寺院が選ばれ…

『禅と日本文化』鈴木大拙著/北川桃雄訳

大拙先生の逆輸入もの。『禅』(工藤澄子訳)よりも、「できるだけ文体に親しみ、慣用の語句を知ろうとした」(後記)とあって、‘大拙節’らしさはけっこうある。でも、やっぱり本人による日本文の迫力は別格。 ▼ でも、この本、迫力というか、けっこうけれん…

『誤解された仏教』秋月龍みん(みんは王へんに民)

誤解された仏教 (講談社学術文庫)作者: 秋月龍珉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/09/08メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (20件) を見る▼ 実際のところここのところ買い漁って読み漁っているのは鈴木大拙の本なのだけれども、…

『鈴木大拙随聞記』志村武

ASIN:B000JA7I3S ……桜木町の地下古本屋、七百円。 「インドで誰でも気づくことは、各種の動物が横行することだろう。きたないといえば、それもそうだが、そんなところを見ないで、大きな牛が往来の真ん中や店先で寝ていたり、市場で捨てられているような、何…

なぜ女三蔵は西域を行くのか?

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2006/12/06/04.html 本来は男性の三蔵法師を女優の深津絵里が演じたことなどに対して「日本人による文化の改ざんを許さない」との批判が目立つ。 こないだフジテレビで放送していた『西遊記』が、バッシングを受けて…

川崎大師でのこと その二

お稲荷さんはおそろしゅうございます。お寺の中にひっそりとあるさまは、この世ならぬ凄みがございます。思わずわたくしも、小さな鳥居をくぐり、お賽錢を投じ、お参りせずにはおれません。がらごろ、がらごろと鈴の音が響きます。二拍手の音も響きます。こ…

川崎大師でのこと その一

本堂の護摩壇をお坊さんたちが取り囲み、お護摩が始まりました。私はちょうどお賽銭を投じ、お祈りをしたばかりでした。偶然始まったお護摩、せっかくなので外から見学することにしました。中に自由に入れそうなのですが、お護摩の代金を払っていないので、…

神の街の殺杉

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060614-00000167-mai-soci 世界遺産に登録されている和歌山県かつらぎ町上天野の丹生都比売(にうつひめ)神社境内にある樹齢約100年の杉の根元に穴が開けられ、中に除草剤がまかれていたことが14日、分かった。 …

山口組無情

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060518-00000015-kyt-l25 天台宗総本山・延暦寺(滋賀県大津市)で指定暴力団山口組の歴代組長の法要が営まれていた問題で、同寺の代表役員を務める今出川行雲執行(しぎょう)(68)が18日までに、引責辞任する意向を…

光定戒牒

嵯峨の書は、空海の影響をつよくうけている。 とくに延暦寺蔵の「光定戒牒」は嵯峨の真蹟であるとされるが、王羲之流の端正さを脱し、空海の「風信帖」が一行のなかにも突如書風を変えた文字を挿入して変化を楽しませるのに似て、優美でひろやかな境地をひろ…

弘法の泉

「トリビアの泉」を見ていたら、弘法大師が出てきた。「弘法筆を選ばず」ということわざがあるが、書の出来の悪さを筆のせいにしたことがある、という内容。これに関しては、こちらのページ(http://www.asahi-net.or.jp/~bv7h-hsm/koji/nousyo.html)に、補…

天台宗開宗1200年記念「最澄と天台の国宝」東京国立博物館

http://event.yomiuri.co.jp/2006/tendai/●新日曜美術館をたまたま見た。はなさん出演の最終の日だったと思う。俺はどこかしら仏教に興味あり状態になっていたので、興味深く見た。出演していた専門家だろうか、「こんな言い方は叱られるかも知れないが、真…

『何も願わない手を合わせる』藤原新也

ASIN:4487798493 「ほら、このお家に御大師さんっていうエライエライお爺さんがいてはるんよ。こうやって手を合わせ、御大師さんコンニチハってお辞儀をしてみ」 ◆流れ星に願い事を三べん唱えると願いがかなう。そんなロマンチックなまじないがある。しかし…

硫化水銀大仏

http://www.tv-asahi.co.jp/earth/midokoro/2006/20060226/index.html こないだの日曜日、普段はまったく興味がない『素敵な宇宙船地球号』みたいな番組(というかそのもの)を見ました。お題が水銀で、平城京遷都の話が出てきたからです。このあたりの時代…