なにか

ネットが証明したのも結局はカネが全てだという事実だけだった

インターネットが普及してどれだけ経つのかわからないが、結局のところそれが証明したのはカネだけがすべてという事実にすぎなかった。 カネを稼げるやつがカネを稼いでそれが賞賛され、さらにカネを稼ぎ、そうでないものは何者でもないということだけだった…

屋台で肉を食べる

他の二人はがっつりと食べたいようだったが、おれはそれほど腹が減っていなかったので、べつの屋台に向かった。市場の端のほうで、後ろには外が見えていた。カップルが二人、小さな肉と少量のご飯が盛られたプレートを受け取っていたので、おれはそれを食う…

すべての思い出はむなしい

すべての思い出はむなしい。どんなに感動しようと、快楽を得ようと、この身に残るのはその何分の一か何十分の一か、何万分の一か。おまけに脳はそれを勝手に整理し、ときに改竄すらする。おれになにかいい思い出があるかと問われても、昔読んだ本のぼんやり…

宇多田ヒカルが興味深いこと言ってたことについて

乳児期に行われる視線と触知と聴覚(音声)の最初の編成という考え方のなかで重要なのは、この編成がどんな歪みを、どこの近くの部位に産み出しているかということと、どんなものが主たる病的な編成であるかというふたつのことにあるといえよう。 吉本隆明『…

意識の低いやつから声あげろ!

レールに乗る乗らない関係の話題をなんとなく追ってたんだが、結局のところ耳目を集めるのは高い意識、意欲、そして能力のある人間の記したものが多く、おれはおおいに失望した。おれはもっと意識の低い、意識低い系の人間の声が聞きたかった。失敗者の話が…

おれはいい文章が書けてますか?

先ごろやけにブックマークを集めるエントリーがあった。 goldhead.hatenablog.com もちろん、はやりの話題に乗っかったということもあるだろう。というか、ほとんどそれがすべてのようにも思える。なぜなら、このエントリーで書かれていることは、ほとんど今…

【実録】これが大学中退者の末路だ!

こんな記事が話題になっていた。 www.ishidanohanashi.com おれも物心ついたときからなにも考えず、「将来は灰色のスーツを着たサラリーマンというものになるのだろう」と漠然と思い浮かべて生きていた。ただ、サラリーマンになるにもそれ相応の学歴なども必…

生きるっていうのは疲れるってことじゃないの?

生きるのは疲れる。 ふと、そう思った。 おれがここで言う「生きる」というのは、息を吸って吐くとか、栄養を摂取して消化するとか、寝たり起きたりするとか、そういう基本的なことだ。もう、それだけで十分に疲れる。疲れるといっていい。おれは生まれたと…

ダ・ブック・オブ・イノサンス・エンド・ベリ・ベリ・ブエーノ

その本には傷つけられる子供は一人もいなかったし、殴られたり蹴られたりする老人もいなかった。不倫をする夫婦もいなければ、成就しない恋もなかった。未知の巨大生物は都市を破壊しなかったし、未知の病原菌が人々に感染して社会が大パニックに陥ることも…

物言わぬ世界で

そこは永遠に引きのばされた夏の一瞬だった。だれも物言わぬ世界でおれは言葉のガムをひとり噛んでいた。晴れているのにボタボタと雨粒が落ちてきた。おれの自転車は屋根の下にあって濡れていない。おれは自転車を濡らさない。 ジャクソンだったか、ヘーゲン…

それとわかるナイフで刺してくれ

明け方の大雨の名残りが、朝の街は熱を吸い取っていくようだ。球児たちのいなくなった野球場は静かで、おれをそれとわかるナイフで刺してくれ。スク水揚げの季節が来て、おれはあいもかわらずしけた事務所で鳴らない電話に安堵している。おれはいつも金がな…

交通、あるいは人間が移動するということについて

ぼんくらが昼休みにつらつら書く観念的というか空想的な与太話である。 交通というものについて考えてみたとき、やはりいの一番に人間の二足歩行がベースになるべきじゃないのか、と思う。「え、足の不自由な人の車椅子は?」とか、そのへんはとりあえず置い…

わいせつ湯のみの村

ぬりんこの次郎左が、村に三台あるパソコンからインターネットに繋いでプリントアウトした紙を一同の前に差し出した。 「こんげみろやい、えらい学者さんらの会合の予告ごたる。こんに写っているんは、わいげらよこんつつくりての湯のみじゃろこってん、わい…