感想文

「最強の平成漫画」というと『闇金ウシジマくん』ということになろう

もしも外国人の知り合いに「ここんところの日本がわかるような映画ってあるかい?」と尋ねられたら、おれは迷うことなく「それは『闇金ウシジマくん』だね」と答えるだろう。おれに外国人の知り合いはいない。 元号で時代を区切るということにどれだけの意味…

『ニンジャバットマン』を見たり

ニンジャバットマン 発売日: 2018/10/10 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る 『ニンジャバットマン』である。おれはこの作品の劇場公開前のコマーシャルなどを見て「おもしろそうだな」と思った。思ったが、劇場には行かなかった。それはその…

日夏耿之介の言うこと

こないだ金子光晴の随筆かなんか読んでて「やっぱ日夏耿之介だよな」みたいなこと言ってたから、「日夏耿之介、読んでみるか」って思ったのよ。でも、詩集ちょっとめくってみたら、「あかん、これ、おれの国語能力では読めん」ってなったの。まあ、読めない…

『リズと青い鳥』を見る

リズと青い鳥[Blu-ray] 出版社/メーカー: ポニーキャニオン 発売日: 2018/12/05 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (2件) を見る 『響け!』のスピンオフで、非常に評判が良かったような気がする。「これは絶対に見なければな」と思いつつ、いまさらな…

『さよならの朝に約束の花をかざろう』を見た

ちゃんとしたタイトル(カタカナかひらがなか漢字か、など)を打たなきゃな、とおれが検索した文字列は「約束の朝にさよならの花をかざろう」だった。 さよならの朝に約束の花をかざろう(レンタル版) 発売日: 2018/10/26 メディア: Prime Video この商品を…

映画『悪女』を観た(しばらく前に)

悪女 AKUJO(字幕版) 発売日: 2018/06/22 メディア: Prime Video この商品を含むブログ (1件) を見る けっこう前に見た。なので、おれの中でそうとうに細部が削ぎ落とされて、失われている。 逆にいえば、今おれのなかに残っている映画『悪女』の印象という…

『人種は存在しない 人種問題と遺伝子』を読む

先日、こんな記事を読んだ。 「人種」の概念、科学で使わないで 米で差別助長を懸念:朝日新聞デジタル "「人種」の概念、科学で使わないで 米で差別助長を懸念"ということだ。 差別や誤解に対し、米人類遺伝学会(ASHG)は昨年10月、「人種差別のイデ…

おまえは『プロメア』を観るべきだろうか?

『天元突破グレンラガン』も『キルラキル』も好き 『天元突破グレンラガン』は好きだが『キルラキル』はそうでもない 『天元突破グレンラガン』はいまいちだが『キルラキル』は好き 『天元突破グレンラガン』も『キルラキル』も好みではない アニメは見ない…

タコスが急にかっこよすぎて泣きそうになるからおれは『咲-Saki-』を読み続けるのだじぇ

小林立『咲-Saki-』19巻16ページより おれは『咲-Saki-』シリーズの熱心な読者というわけではないかもしれない。それでもおれは『咲-Saki-』シリーズの読者ではあると思う。本編はすべて買ったし、『阿知賀編』もすべて買ったし、『咲日和』もすべて買った(…

never young beach『STORY』を聴く

この歳にもなれば、デビューしたときからずっと好き、というミュージシャンという存在もできるようなる。とはいえ、おれはほとんどライブに行くような人間ではないので、メジャーデビューアルバムあたりから、ということになるが。 たとえば、Suedeであり、…

『劇場版 のんのんびより ばけーしょん』(にゃんぱすー)を見る

劇場版 のんのんびより ばけーしょん 通常版( イベントチケット優先販売申込券 ) [Blu-ray] 出版社/メーカー: KADOKAWA メディアファクトリー 発売日: 2019/02/27 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (1件) を見る 『孤狼の血』の直後に見た。もはや世…

映画『孤狼の血』(監督・白石和彌)を見る

孤狼の血 発売日: 2018/11/02 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る 大好きな『止められるか、俺たちを』の白石和彌監督の評判作であって、なおかつこういう感じの映画が好きなおれが観ていなかった理由は……とくにない。なんとなくタイミングを…

これぞ絶対的強者! 木村政彦『わが柔道』を読む

わが柔道―グレイシー柔術を倒した男 (学研M文庫) 作者: 木村政彦 出版社/メーカー: 学習研究社 発売日: 2001/11 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 5回 この商品を含むブログ (2件) を見る おれが木村政彦について書かれた本にとても惹かれていることは今…

ジャン・グルニエ『孤島』を読む

孤島 (ちくま学芸文庫) 作者: ジャングルニエ,Jean Grenier,井上究一郎 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2019/04/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る ジャン・グルニエの『孤島』を読んだ。おれはアルベール・カミュではないので、この本を啓…

映画『ドリーム』あるいは、また私たちは如何にしてソ連の熱核弾頭を心配するのを止めて計算式を愛するようになったか

ドリーム (字幕版) 発売日: 2017/12/08 メディア: Prime Video この商品を含むブログ (4件) を見る 洋画の邦題がいいだとか悪いだとかいうなにかの書き込みの羅列を見ていて、この作品が出てきた。「あ、おれ、これ見てねーじゃん」と思った。見ようと思った…

いろいろの双極性障害 『坂口恭平躁鬱日記』を読む

※以下は双極性障害II型と診断されて、投薬を受けているだけの素人病人の意見、見解その他に過ぎませんのでご注意ください。あと、取り上げている書物では「躁鬱病」と表記されていますが、おれは「双極性障害」と書いてます。それも好き好きなので、気にせん…

増田俊也『木村政彦 外伝』を読む

木村政彦 外伝 作者: 増田俊也 出版社/メーカー: イースト・プレス 発売日: 2018/08/18 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 本書の「正伝」は、言うまでもなく『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』である。『木村政彦はなぜ力道山を…

植物みんな毒だらけ 『邪惡な植物』を読む

おれと植物、植物とおれ。おれは植物に興味が無いわけではありません。しかし、植物が好きなのか、詳しいのかと言われると、それはあやしい。あやしいどころではない。だいたいにして、そこらに生えている草木を見て「何か」と同定することはほとんどできま…

おれが読めなかった小説、たとえば『地図になかった世界』

おれは読んだ本についてこの日記に書きつけていることにしている。読んだ本、読了した本だ。その背後には、読みさしで放置された本、期限が来て図書館に返却された本が、わりと、たくさん、ある。 「今はなんか気分が向かないな」というのもあるし、「おれに…

映画『金子文子と朴烈』の感想

なぜ私は『金子文子と朴烈』を映画館まで見に行ったのか? これは言うまでもなく、おれが金子文子の『何がわたしをこうさせたか』に深い感銘を受け、これほどの本はめったにないぜ、と思っていたからである。 goldhead.hatenablog.com とはいえ、世の中それ…

2019年冬アニメ振り返り

2019年冬アニメを振り返る。全体として、視聴した量は少なかった。作品への好き嫌い、あるいは質などというものとは関係なく、年度末という疲れる季節だから、というのは大きい。季節が違えば、べつに2倍の量を完走していたっておかしくはないのだ。 2019冬…

君はナンシー・ケリガン襲撃事件を覚えているか? 映画『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』を見る

アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル(字幕版) 発売日: 2018/11/21 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る 君は「ナンシー・ケリガン襲撃事件」を覚えているだろうか。おれはうっすらと覚えている。もちろん、トーニャ・ハーディングという名前…

今さらネタバレもないだろうが……『カメラを止めるな!』で再生を止める

カメラを止めるな! 発売日: 2018/10/27 メディア: Prime Video この商品を含むブログ (2件) を見る 今さらながらに『カメラを止めるな!』を見た。なんとなく見る機会を逃しつつ、「今度テレビ放送があるのか、それで見るか」と思いつつも仕事で帰れず、よ…

ウィース・タン! 『天冥の標』を読了する

天冥の標X 青葉よ、豊かなれ PART1 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 小川一水 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2018/12/19 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 天冥の標? 青葉よ、豊かなれ PART2 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 小川一水 出版社/メーカー: 早川…

何映画? 『サニー/32』

何映画? かよく知らずに借りた。ちなみに、おれが「借りた」のはネットで借りてポストで返却のサービスであって、ネット配信が中心になった今、なぜそんな割高で面倒なサービスを使っているかというと……別の話なのでいずれ書くか。 まあいい、借りたのに見…

澁澤龍彦好きは、近藤ようこの『高丘親王航海記』を読むべし

Twitterのタイムラインをつらつら眺めていたら、「コミックビーム」誌で『高丘親王航海記』の連載が始まるという記事が流れてきた。おれはすぐに楽天ブックスにアクセス、購入ボタンを押した(電子書籍ではないの? いや、だってどの電子書籍サービスがいい…

これは必見やよ、映画『スリー・ビルボード』

スリー・ビルボード (字幕版) 発売日: 2018/05/16 メディア: Prime Video この商品を含むブログ (5件) を見る 「ビルボード」の方が「ビルボーズ」よりカタカナ語としては馴染みがるのはわかる。わかるが、やはり複数形では? 原題は『Three Billboards Outs…

おれはシオランを読んだ。おれは無人島にこの本を持っていく(シオラン『カイエ』を読み終わる-02)

おれには「○○を読んだ」と呼べる作家は少ない。唯一セリーヌのみが、全集を読んだよいう意味で「おれはセリーヌを読んだ」と言えるかもしれない。とはいえ、だんだんと苦痛となってきて、しっかり読んだと言えるかはあやしい。ほとんど読んではいるが、いく…

シオランとセリーヌ、シオランとペソア(シオラン『カイエ』を読み終わる-01)

カイエ 1957‐1972 作者: シオラン,Cioran,金井裕 出版社/メーカー: 法政大学出版局 発売日: 2006/09/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (7件) を見る シオランは1911年に(望まなくして)生まれ、1995年に死んだ。セリーヌは1894年に生まれ、1961年…

新聞紙の薄っぺらさよ-『異教の隣人』を読む

異教の隣人 作者: 釈徹宗,細川貂々,毎日新聞「異教の隣人」取材班 出版社/メーカー: 晶文社 発売日: 2018/10/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 『不干斎ハビアン』の著者である釈徹宗が、日本に住むいろいろの異教徒と対話するのだから、これ…