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朝早くから『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』を観に行くのこと

映画『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』 やくしまるえつこ+砂原良徳 『Ballet Mécanique』(short ver.) Animation PV おれは職場のFMラジオから「Ballet Mecanique」の流れるのを聴いた。正確に言うと、おれにとってこの曲は大好きな…

竹内整一『ありてなければ「無常」の日本精神史』を読む

ありてなければ 「無常」の日本精神史 (角川ソフィア文庫) 作者: 竹内整一 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版 発売日: 2015/12/25 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る なんとなく手にとった一冊。 この本で言う「無常」は、釈尊の仏教のコアな…

反出生主義者よ、縮こまることなかれ ベネター『生まれてこないほうが良かった』を読む

生まれてこない方が良かった―存在してしまうことの害悪 作者: デイヴィッドベネター,David Benatar,小島和男,田村宜義 出版社/メーカー: すずさわ書店 発売日: 2017/11/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 最近の反出生主義の本というと…

たまには植物の本でも 『植物 奇跡の化学工場』を読む

おれはわりと植物の話が好きである。 べつになにかの園芸植物にのめりこむわけでも、家庭菜園をするわけでも、そこらの樹木の同定ができるわけでもないが、漫然と、漠然と好きだ。 なかでも根粒菌の話などが好きで、「なに? イネ科で窒素固定?」とかいうニ…

『超越と実存「無常」をめぐる仏教史』を読む

超越と実存 「無常」をめぐる仏教史 作者: 南直哉 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2018/01/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 「超越と実存」と言われると、なにやら近現代西洋哲学(よくわからない)のような雰囲気があるが、実のと…

シオラン『深淵の鍵』をざっと読む

E.M.シオラン選集〈5〉深淵の鍵 (1977年) 作者: E.M.シオラン 出版社/メーカー: 国文社 発売日: 1977/08 メディア: ? この商品を含むブログを見る 国文社のシオラン選集の最終巻である。このシリーズが出た時点でのシオランネタも尽きた、という感じの一冊で…

何映画? でもおもしれえ 『ゲット・アウト』

ゲット・アウト(字幕版) 発売日: 2018/03/28 メディア: Prime Video この商品を含むブログ (3件) を見る ゲット・アウト [Blu-ray] 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン 発売日: 2018/11/07 メディア: Blu-ray この商品を含むブロ…

シオラン『時間への失墜』を読む

時間への失墜 (E.M.シオラン選集) 作者: E.M.シオラン,金井裕 出版社/メーカー: 国文社 発売日: 2004/07 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブログ (1件) を見る 「おまえ、立て続けにシオランばっかり読んでるけど、飽きてこないか?…

シオラン『悪しき造物主』を読む

悪しき造物主〈新装版〉 (叢書・ウニベルシタス) 作者: E.M.シオラン,金井裕 出版社/メーカー: 法政大学出版局 発売日: 2017/10/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 「こいつ、野球と競馬とシオランの話しかしてねえな」と思われるのであれば、…

シオランの若書き『欺瞞の書』を読む

欺瞞の書 (叢書・ウニベルシタス) 作者: シオラン,金井裕 出版社/メーカー: 法政大学出版局 発売日: 1995/08 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る ……最後の暗礁は、著者その人がこの著作を忘れており、そればかりか、そこにはもう自分の姿は認めら…

こんなに面白い本があるか!(今のおれに)『シオラン対談集』を読む

シオラン対談集 (叢書・ウニベルシタス) 作者: シオラン,Cioran,金井裕 出版社/メーカー: 法政大学出版局 発売日: 1998/07 メディア: 単行本 クリック: 5回 この商品を含むブログ (9件) を見る 今、シオランにハマっているおれにとって、これは非常に、とて…

悔しかったから宣伝してやる! 映画『止められるか、俺たちを』@シネマ・ジャック&ベティ 舞台挨拶回

映画館で映画を観るのは7月の『菊とギロチン』以来だ。『菊とギロチン』はおれが好きで、おれがあるていど知っているアナーキストたちの話だった。だから行った。そして、今日おれが観に行ったのは『止められるか、俺たちを』だ。『菊とギロチン』で村木源次…

E.M.シオラン『歴史とユートピア』を読む

地上楽園の信奉者たちと私との不和の、その深い理由を指摘せねばならぬとしたら、私は次のように明言しよう。すなわち、人間の抱く一切の企図が、遅かれ早かれ人間自身に刃を向けることになる以上は、理想的な社会形態を追求してもむだなことだ、と。人間の…

2018年夏アニメ感想、おすすめは?

2018年、夏アニメの年収は? 恋人はいるの? 5ちゃんねるに書かれているので可能性は高そうです。いかがでしたしょうか? ……というわけで、夏アニメの感想をメモする。順番は下のサイトから。 2018年夏開始の新作アニメ一覧 - GIGAZINE バキ・最凶死刑囚編 …

E・M・シオラン『崩壊概論』を読む

E.M.シオラン選集〈1〉崩壊概論 (1975年) 出版社/メーカー: 国文社 発売日: 1975 メディア: ? この商品を含むブログを見る シオラン、フランス語による初めての著書である。四回書き直したとか言っていた。1947年のことである。 本書はのちのシオランの著書…

スウェード『ザ・ブルー・アワー』を聴くが……重いのだ

【早期購入特典あり】ザ・ブルー・アワー(スウェード - ザ・ブルー・アワー・スペシャル・インストゥルメンタルCD付き) アーティスト: スウェード 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン 発売日: 2018/09/21 メディア: CD この商品を含むブログを…

山本直樹『レッド最終章』を読む

レッド 最終章 あさま山荘の10日間 (KCデラックス イブニング) 作者: 山本直樹 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2018/08/23 メディア: コミック この商品を含むブログ (2件) を見る しばらくまえに気づいた。ひさびさに漫画を売ってる実店舗というところに…

くるり『ソングライン』全曲感想

くるりのニューアルバム『ソングライン』が昨日届いた。昨日届いたばかりだけれども、何周か聴いた。おれは音楽の感想というものをうまく書けたことがないのだけれど(だからといって本や映画の感想がうまく書けたためしもないのだけれど)、それぞれの曲の…

断章は倦怠感にちょうどいい―シオラン『苦渋の三段論法』を読む

ここ何日か……と書いて、「こんなに長く感じるのに、たった何日か!」と思うのだけれど、まあともかくひどい倦怠感、鉛様麻痺、抑うつに襲われている。「襲われる」というほど派手なものではないが、ともかく身体が動かない、身体が重い。重力の偏りを感じる…

シオラン『告白と呪詛』を読む

告白と呪詛 作者: シオラン,Cioran,出口裕弘 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 2012/05/28 メディア: 単行本 クリック: 7回 この商品を含むブログ (2件) を見る もう一つ、原著者の名前について。シオランの洗礼名はエミールであるらしいが、彼は早く…

足立正生『断食芸人』を観る

断食芸人 [DVD] 出版社/メーカー: マクザム 発売日: 2017/04/28 メディア: DVD この商品を含むブログを見る 足立正生の映画というと、やはり芸術性の高い芸術的な映画ということになるのだろうか。おれにはわからん。わからんが、足立正生は言うまでもなく直…

フェルナンド・ペソア『不安の書』を読む

不安の書 作者: フェルナンドペソア,Fernando Pessoa,高橋都彦 出版社/メーカー: 新思索社 発売日: 2007/01 メディア: 単行本 クリック: 21回 この商品を含むブログ (19件) を見る フェルナンド・ペソア『不安の書」である。そう書いてみて、ちょっと説明不…

これは普通のラーメン 映画『羊の木』

「この映画はおもしろいのではないか?」……という判断基準というものがある。そうでなくては、この世のすべての映画を見るか、一切見ないかのいずれかになってしまう。例外として、女が「これを見に行く」と言ったときがある。 さて、おれの中では「おもしろ…

反出生主義、この世に生まれ出るという不運―シオラン『生誕の災厄』を読む

ただひとつの、本物の不運、それはこの世に生まれ出るという不運だ。起源そのものに宿っていた攻撃的要因、膨張と熱狂の原理、起源にゆさぶりをかけたあの最悪のものへの突進、そこまでこの不運の源泉を遡ることができるだろう。 おれはおれを反出生主義者で…

小田嶋隆『上を向いてアルコール』を読む

上を向いてアルコール 「元アル中」コラムニストの告白 作者: 小田嶋隆,木下晋也 出版社/メーカー: ミシマ社 発売日: 2018/02/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (7件) を見る おれはアルコール依存症なのか、そうではないのか、お…

夢と狂気の王国、スタジオジブリ

「なぜ高畑勲さんともう映画を作りたくなかったか」――鈴木敏夫が語る高畑勲 #1 ちょっと前に、こんな記事が話題になっていた。スタジオジブリ、鈴木敏夫、高畑勲、そして、宮崎駿。おれはものすごく突出してジブリが好きというわけではないが、標準的にジブ…

『集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した』を読む

別冊100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した (教養・文化シリーズ) 作者: 佐々木閑 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2017/02/25 メディア: ムック この商品を含むブログ (2件) を見る 信仰は魂に属するが、宗教は知識である。 ……と…

おまえもイヌにしてやろうか - 深町秋生『ドッグ・メーカー』を読む

ドッグ・メーカー: 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治 (新潮文庫) 作者: 深町秋生 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2017/07/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る カラオケのモニターを顎で指した。 「気晴らしに一曲歌っていったらどうだ」 …

キム・ギドク『The NET 網に囚われた男』を観る

The NET 網に囚われた男 [Blu-ray] 出版社/メーカー: キングレコード 発売日: 2018/08/08 メディア: Blu-ray この商品を含むブログを見る The NET 網に囚われた男(字幕版) 発売日: 2017/09/13 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る 主人公は…

海外詩文庫『ペソア詩集』を読む

ペソア詩集 (海外詩文庫) 作者: ペソア,澤田直 出版社/メーカー: 思潮社 発売日: 2008/08/01 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 9回 この商品を含むブログ (11件) を見る 「アルベルト・カエイロは私の師である」。この言葉はペソアの全作品の試金石であ…